2020/06/15

酵素洗顔で肌荒れ?

肌のざらつきや毛穴の詰まりでお悩みの方に人気の「酵素洗顔」。 確かに肌が明るくなったり、つるつるになるので、酵素洗顔は美肌を作るには効果的なアイテムと思われています。ところが使い続けていると肌にトラブルが起きてしまうことがあります。 なぜ美肌に効果的と言われているのにトラブルになるのでしょうか? 今回はその謎を紐解きます。

酵素洗顔とは

「酵素」と聞くと野菜や果物、発酵食品を思い浮かべ健康にいいイメージがありますよね。
酵素を補うためにサプリメントやドリンクも販売されています。
そのため酵素洗顔は肌にもやさしいイメージがあります。

でも、酵素を体内に取り入れた場合と酵素洗顔に使われた場合では、その働きが異なります。
・食べ物やサプリなどに含まれる酵素・・・胃腸内環境をサポートする
・酵素洗顔に含まれる酵素・・・タンパク質や脂質を分解する
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酵素洗顔に使用される酵素

酵素洗顔に使用される酵素は2種類あります。
・タンパク質分解酵素・・・角質を落とす
パパイン酵素、プロテアーゼ(消化酵素)など
古い角質を除去することができ、肌触りの良い肌になります。

・皮脂分解酵素・・・皮脂を落とす
リパーゼ(消化酵素)など
余分な皮脂を分解し、角栓や黒ずみを取り除きます。
これらの酵素と洗顔料を合わせたものが「酵素洗顔」です。
酵素洗顔は古い角質や皮脂を除去するので、肌に透明感が出ます。

一見、古い角質や皮脂を除去できるので、酵素洗顔を行うと肌トラブルは改善されます。
でも、酵素洗顔は肌に優しい洗顔でしょうか?
酵素洗顔のある特徴について解説します。
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酵素洗顔は洗浄力が強い

酵素の力によりザラツキや毛穴の詰まりは改善するかもしれません。
しかし、普段落ちにくい汚れを落とすには、非常に強い洗浄力が必要です。
汚れを落とす際、タンパク質でできている肌(角質層)までも溶かします。
さらに泡立ちを良くするために合成界面活性剤が使用されていることが多く、肌トラブルを引き起こす原因になります。
詳しくは
たっぷりモコモコの泡がかえって肌に刺激に!?その秘密は…。肌が敏感で乾燥しやすいあなたは、洗顔から見直すことをおすすめします。
をご覧ください。

酵素洗顔を続けると・・・

本来肌を守ってくれている角質が薄くなります。
古い角質がいつまでも肌に残っている状態は良いことではありませんが、必要な角質まで溶かしてしまう場合があります。
角質は肌バリアともいわれ、肌から水分が蒸発しないようにしたり、外部刺激から肌を守ってくれます。肌が乾燥しないのも、刺激により赤みやかゆみが出ないのも肌バリアが働いているからです。美肌を作るには肌バリアを高めておくことが重要です。

ところが、酵素洗顔をやりすぎ、バリア機能が弱くなると、次のような肌になってしまう可能性があります。
・刺激に過敏になるため「敏感肌」
ちょっとした刺激にも肌が反応してしまうことがあります

・肌の老化を進める「乾燥肌」
肌に潤いがなくなり、肌がたるみ実年齢よりも高く見られてしまうことがあります
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酵素洗顔を行う時の注意

一歩間違えると美肌から遠ざかってしまう酵素洗顔ですが、どうしても肌をスッキリさせたいと場合があると思います。そんな時は次の点にご注意ください。

1週間に1回以上使用しない

例えば、酵素洗顔を毎日使用すると、必要な角質までも落としてしまいます。潤い保持力が低下し、乾燥しやすくなります。表面の乾燥だけにとどまらず、内部も潤い不足になり、インナードライを引き起こします。ターンオーバーが乱れ、ザラザラした肌になり、毛穴も詰まります。

刺激を感じたら使用を中止する

洗顔後、ピリピリしたり、赤みが出たら使用を中止してください。使用前にパッチテストを行っていただくことをおすすめします。

まとめ

酵素洗顔=肌トラブルが改善すると思われがちですが、やりすぎると肌荒れを引き起こす可能性があるということを忘れてはいけません。特に敏感肌の方は注意が必要です。酵素洗顔を使用する時はご自身の肌とよく相談をしてください。

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