2019/03/26

花粉症を乗り切るために。花粉症対策アイテムとその選び方

不快な鼻水や目のかゆみ、くしゃみ、顔全体がチクチクする。花粉症は心身にとっても大きなストレスとなるものです。特に花粉症になると肌状態が落ち着かず、トラブルの元になってしまいます。花粉症で肌が荒れている時にはどんなアイテムを選ぶかも重要です。

花粉症の時期は、本当に辛い症状に悩まされますよね。私は日々の生活が楽しめなくなり、気持ちもなんだか暗くなってしまいます。そんな時もできるだけ快適に花粉症時期を過ごしたい!そこで使うのが、花粉症対策アイテムです。さまざまなアイテムが販売されていますが、一体どんなアイテムを選ぶと良いのでしょうか?今回、私は人柱になって花粉症対策アイテムを色々試してみました。

花粉症を引き起こすメカニズム

はじめに花粉症について簡単に解説します。花粉症も立派なアレルギーの一種。私たちの免疫システムが、体内に入った花粉を危険な異物と判断し、排除しようとすることで誤作動を起こしています。花粉による鼻水やくしゃみを思い浮かべてください。本来、自然界で多く存在する花粉を異物としてみなしてしまうことはないはずで、鼻水やくしゃみが出てしまうのはどう考えてもおかしいです。身体を守るはずの免疫が、かえって生活に支障が出るほどの不快感を招いています。

乾燥肌・敏感肌は花粉症による肌荒れには注意が必要

「花粉皮膚炎」という言葉を聞いたことはありますか?花粉皮膚炎とは、花粉の時期に肌荒れをしてしまう症状です。乾燥がひどくなったり、かゆみやピリつきなど肌にトラブルが起こってしまいます。3月になり、花粉の飛散量が増えてきて、私の所属するカウンセリングルームにも花粉皮膚炎のご相談が多くなりました。
では本題です。花粉は分子量が大きいので、肌には入り込むことはないはずです。当然、皮膚炎にもならないはずです。ではなぜ、花粉皮膚炎になってしまうのでしょう?通常、肌は外部からの刺激や異物を皮膚に取り込まないように防御反応が働きます。これを「バリア機能」と言います。想像していただけるとわかりますが、バリア機能が正常に働いている肌であれば、花粉やアレルゲンを皮膚に取り込むということはありません。しかし、バリア機能が弱いと簡単に皮膚に侵入させてしまいます。特に乾燥肌や敏感肌の方はもともとバリア機能が弱かったり、何らかの原因でバリア機能が弱くなってしまい、ちょっとした刺激にも肌はダメージを受けてしまいます。乾燥肌や敏感肌の方は1年を通じて肌状態が落ち着かないことが多いですが、特に花粉の時期はトラブルに悩まされる方が多いです。

花粉症のスキンケアのポイント

先ほど、花粉皮膚炎の原因は肌のバリア機能の低下にあるとお伝えしました。ということは肌のバリア機能が高まれば肌トラブルを起こしにくいということです。「今すぐ肌のバリア機能を高めたい!」そう思われる方も多いのではないでしょうか?私も肌が弱いのでお気持ちよくわかります!しかし、残念ながら、肌のバリア機能は1日で高めることは難しいです。毎日のスキンケアで肌のバリア機能を高めるアイテムを取り入れ、根気よく続けることが必要です。そこでポイントとなるのが、「セラミド」の存在です。セラミドとは、角質層にある肌に必要な水分と油分を抱えている物質で、セラミドがしっかり育っていることで肌のバリア機能が高まります。セラミドを育てるためにはオメガ3という必須脂肪酸がとても効果的で、その中でもリノレン酸を与えると肌のバリア機能がアップします。(「美容と皮膚の新常識」参照)スキンケアではオイルを摂り入れることがおすすめです。その中でも私のおすすめはクランベリーシードオイルです。初めてクランベリーシードオイルを使った時、オイル特有の重みもなく、肌にすーっと馴染み初めて味わう感覚でした。敏感肌や乾燥肌の方、ぜひお試しください。
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花粉症による肌トラブル

ご存知のように、2月~5月は花粉がよく飛びます。顔は花粉が付きやすいので花粉の時期にはさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。肌状態がよくないと、メイクのノリも悪くなってしまいます。かゆみや赤みなどの肌荒れには対策が肝心です。ぜひ参考にしてみてください。

かゆみ

顔全体がカサカサしたり、チクチクとかゆみを感じたことはないでしょうか。肌は花粉の攻撃を直接受けます。バリア機能が低下した肌には、花粉は異物になり、刺激を感じてしまいます。すると肌は防御反応として信号を送り、私たちが異物を取り除かざるを得ないように仕向けます。この信号が「かゆみ」です。(実際には、かゆみを引き起こすヒスタミンなどの物質により脳が「かゆい」と感じています。)しかし、思い出してください。この信号は誤作動から発生しています。かゆいからと言って掻きむしってしまうと悪化する一方です。クリームなどを塗って保湿を心がけてください。それだけで、痒みは大分治ります。色々試しましたが、私は痒みを抑えるケミカルな成分が入っているものではなく、鎮痛効果のある植物を配合しているものの方が効果を感じました。

赤み

顔に赤みが出てしまうのも肌のバリア機能の低下が関係しています。刺激を受けた肌は炎症を起こしてしまい、赤くなります。この赤みは肌の免疫反応によるものです。バリア機能が弱まっている肌は、外部からの刺激物を防ぐことができず、角質の奥まで侵入を許してしまいます。その際に、肌は肌自身を守るために「免疫機能」が働きます。免疫機能を司る免疫細胞やリンパ球などは炎症を抑えるために働き、一時的に毛細血管が拡張します。当然、血流量は増えます。表皮はわずか0.2mm位しかないので、目で見ても血流は確認することができます。これが赤みです。日頃からバリア機能を高めるためにセラミドを育てるスキンケアを行うことをおすすめします。セラミドにはオメガ3が効果的ですので積極的に摂り入れていきましょう。

皮むけ

花粉症といえば、目が痒くなったり、鼻水が止まらなかったりする症状が特徴です。目元は非常に皮膚が薄く、デリケートな箇所でもあります。目元を擦ってしまうと皮が剥けてしまいます。また、鼻をかむ際にティッシュが刺激となり鼻の下の皮が剥けてしまうこともあります。目を擦ったり、鼻をかんだりする摩擦は擦り傷と同じです。放置しているとメイクのノリが悪くなるだけではなく、乾燥を引き起こし、肌トラブルに繋がります。掻いてしまった後は保湿をしっかりして肌を守ってください。こちらも傷を癒す効果のある植物を配合したクリームがおすすめです。

ニキビ

花粉の時期はマスクをすることも多く、マスクが刺激となりニキビの原因になることもあります。このような肌状態の時には皮脂の過剰な分泌を抑え、水分をたっぷり与えてあげることが重要です。そこでおすすめなのがラベンダーを使用したアイテムです。ラベンダーには殺菌や消毒効果があり古くから医学でも使用されてきています。ニキビにも効果があり、ニキビが出来てしまったらラベンダーを取り入れていただくことがおすすめです。もちろん、ニキビが出来ていない時でも、皮脂の分泌を抑えるためにラベンダーを採り入れていただくとニキビが出来にくい肌へと育っていきます。
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その他の花粉対策

スキンケア以外にも花粉対策を行い、花粉症を乗り切っていきましょう!

生活習慣の見直し

花粉症はストレスでも悪化するとされています。寝不足や食事抜きといった生活習慣があれば見直すことも大切です。花粉の時期に風邪を引いてしまうと、粘膜が弱ってしまい、症状がひどくなることもあります。また、タバコは粘膜を傷つけるため、花粉の影響を受けやすくなるなる場合もあります。喫煙をされている花粉症の方は禁煙や減煙を考えてみるのはいかがでしょう?

花粉の付着を阻止する

マスクをしたり服装を工夫して着用して花粉の付着を防ぎましょう。
・マスクを選ぶポイント
マスクを着用するだけで、吸い込む花粉を3分の1から6分の1にカットできます。花粉専用マスクも販売されていますが、素材や性能ではなく、顔にフィットするものを選ぶことが大切です。マスクの内側にガーゼやコットンなどを当て、インナーマスクをするとさらに効果が上がります。ガーゼ一枚でこれだけで、こんなに違うの?と驚きました。おすすめです!

・服装を選ぶポイント

花粉が飛ぶのは屋外ですが、帰宅後にもなかなか症状が取れないという経験をしたことはありませんか?そんな時は、服についた花粉を疑ってください。できるだけ花粉が付着しずらい素材の洋服を選ぶのがポイント。一般的にはウール素材のものに花粉が付きやすく、綿やシルク素材はつきにくいものとされています。ポリエステルなどの化繊よりも、静電気が起こりにくい自然素材の綿などの方が花粉が付きにくいということを覚えておいてください。

快適な春を過ごすために

花粉の季節はなんとなく憂鬱になりがちです。肉体的な不快感だけではなく、気持ちの低下でもお肌が不安定になってしまうことがあります。楽しい春を過ごすためにも、花粉対策を実践してみてください。

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