2019/02/22

アイクリーム、正しく使ってる?基本をおさえて目元のしわをケアしよう

目元のしわをケアするために使用するアイクリーム。しかし使い方によっては、かえってトラブルを招く可能性もあります。目元のケアにつながるポイントとともに、アイクリームの活用法を紹介します。

年齢とともに気になる、目元の小じわやくすみ……。目元の老化は年齢を感じさせるポイントであり、普段から小まめにスキンケアをしておきたいところです。対策として、目元専用のアイクリームを使用している方も多いかもしれません。しかし、使い方によってはかえってトラブルを招く可能性があることをご存知でしょうか?気になるしわやたるみにアプローチするためにも、アイクリームの正しい使い方とともに、簡単にできるホームケアを紹介します。

目元にしわができてしまう3つの原因

目元のしわ対策を考える前に、なぜ目元にしわができてしまうのか、その理由を考えてみましょう。代表的な原因として、以下の3つがあります

乾燥

季節の移り変わりに合わせて、空気が乾燥したり、紫外線が強く当たったりすると、肌が乾燥しやすくなります。特に目元の皮膚は0.1mmと薄く、他のパーツと比べて半分の厚みしかありません。当然、目の周りの角質層も薄くなり、肌質を保ちづらいのです。本来、角質層には、肌に水分を蓄える働きを持つ「セラミド」という物質があり、肌のうるおいを保つためのサポートを受けています。しかし、皮膚の薄い目元はセラミドの量が少なくなりやすく、結果として乾燥しやすいパーツです。普段から乾燥しがちなうえに、特に秋から冬にかけて皮脂や汗が出にくくなり、皮脂膜が作りにくいためさらに乾燥しやすくなってしまいます。乾燥した肌は水分量が減り肌のハリが失われ、しわができやすくなってしまうというわけです。

強い刺激による影響

濃いアイメイクを落とす際に、ごしごしこすっている方も要注意です。デリケートな目元は、強い刺激を受けると肌荒れを起こしやすくなります。皮膚が薄い目元は、外部からの刺激から肌を守る「バリア機能も弱い傾向にあり、他の皮膚の厚い部分と比べて機能が劣りがちです。洗浄力の強いクレンジング剤を使用するだけでダメージを与えてしまうことも考えられます。必要な皮脂を落とし過ぎてしまうと、結果的に乾燥を促進してしまう可能性があるからです。洗浄力の強いクレンジングでごしごしこするなんて、もってのほか!刺激を与えれば与えるほど、しわを作る原因になるかもしれません。

血行不良

血流の悪さも、しわをつくる原因になります。近年はスマートフォンの使用が増え、目元は電子機器によって疲労感を増しています。日常的に目を酷使すれば、眼精疲労となり、結果として目元は血行不良に陥ります。血流が悪くなると、血液によって運ばれる栄養が届かなくなり、肌を整える力が低下してしまうでしょう。特に、肌のハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチンの生成に必要な栄養分が十分に供給されなければ、肌がたるみやすくなり、しわの原因を作ってしまいます。ただでさえ、まばたきの回数も多く、しわができやすい目元が血行不良になってしまうと、しわが残ってしまうリスクが格段に上がります。

アイクリームの正しい使い方

乾燥や強い刺激、血行不良など、目元の負担となる原因はたくさんあります。年齢を感じさせない目元づくりには、普段のスキンケアとしてアイケアを取り入れることが大切です。そこで試してみたいのが、目元専用のケアアイテムであるアイクリームです。しかし、ただアイクリームを目元に塗ればよいというわけではありません。以下の点に注意して効果的に使用しましょう。

アイクリームは保湿の後に

気になる目元には、アイクリームをたっぷり塗れば大丈夫……なんて思っていませんか? 乾燥対策にもつながるアイクリームだからこそ、まずは基本のスキンケアをしっかりと行うことが肝心。特に乾燥しがちな肌は、目元はもちろん、顔全体が水分不足になっているかもしれません。まずは保湿ケアとして、肌にうるおいを与えましょう。たとえば、最初にオイルを使って肌を滑らかにし、化粧水で水分をしっかり与えたあと、クリームなどでフタをするといった通常の手順をおこなったあと、アイクリームを塗り込みます。アイクリームは保湿を行った後のプラスαのアイテムとして使用しましょう。

圧を加えないやさしいタッチで

アイクリームをしっかり浸透させたい気持ちから、強く塗り込みたくなる気持ちはよくわかります。しかし、皮膚の薄い目元に強い刺激を加えると、かえって肌に負担を与えてしまうもの。アイクリームは、力の入りにくい中指や薬指をつかって、やさしく塗ってみましょう。

下まぶたのケアも忘れずに!

目の周りでも、とくに年齢を感じさせてしまう目じりのしわ。気になりますが、目の周りの皮膚や筋肉はつながっており、目じりだけをケアしても変化が見えにくいものです。アイケアを行うときには、目の下のクマやたるみにもしっかりアプローチしてみましょう。とくに青クマができやすい人は、目元の血流が低下している可能性があります。丁寧なパッティングで、目の周り全体をケアしてみてくださいね。時間がある時には目の周りのツボを押しながらオイルやクリームをつけてマッサージするのもおすすめです。

朝晩のケアでふっくら目元に

アイクリームを特別なケアだと思って、夜だけしか使わない方もいらっしゃることでしょう。しかし、日々のスキンケアの積み重ねこそ、明るい肌をつくる秘訣。寝る前のケアはもちろんのこと、朝のスキンケアにもアイクリームを取り入れて、ふっくら目元を目指しましょう。アイメイクのノリも良くなり、日中の乾燥を防ぐ役割も期待できます

目の粘膜につかないように注意する

目の周りだけでなく、目そのものもデリケートな臓器です。アイケアをするつもりが、眼球を傷つけてしまっては大変です。スキンケアに熱が入りすぎて、ついついたっぷりとアイクリームを使いたくなりますが、つけ過ぎて目の中に入ってしまうとトラブルの原因になります。適量を手に取り、やさしく丁寧に馴染ませることを意識してみましょう。ケミカルな成分を含んでいるアイクリームは、目の健康を阻害するものを取り込んでしまう可能性もあります。成分を確認したうえで、肌や身体に負担の少ないものを選びたいですね。
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肌にダメージを与えないアイクリームの選び方

「アイクリームを使ってみたいけれど、自分に合ったアイクリームを選ぶのは意外と難しい」、「アイクリームはスキンケアの中でも必ず取り入れなくてもいいのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。確かに、目元のシミやしわが気にならなかった頃には、基本のケアだけで十分だったかもしれません。しかし、皮膚が薄いために刺激を受けやすく、乾燥しやすい目元は、ちょっとしたことでダメージを受けやすいのも事実です。専用アイテムを使ってケアを行えば、気になる目元も若々しさを保つことができるはずです。とはいえ、せっかくアイクリームを使用していても、かゆみが出たり、合わないと感じたりする方もいます。その原因は肌に刺激を与えてしまう成分が入っているからかもしれません。肌バリアが弱い目元は、刺激を受けやすいパーツのため、自分の肌に合ったものを選ぶことが大切です。

肌に負担をかけない成分を選ぼう

目元は非常にデリケートな場所です。そのため、他の部位には影響が出なくても、ちょっとしたことでかゆみやかぶれが出やすい傾向にあります。すでに自覚しているアレルギー成分があれば、きちんと避けると同時に、気になる症状が出たら使用をストップする方がよいでしょう。使用前には、パッチテストを行うことも大切です。特に合成ポリマーやシリコンはクリームやファンデーションに使用されていることが多い成分です。例えば、クロスポリマー、ジメチコン、PEGは合成ポリマーに代表される成分ですので、お選びいただく際は成分をチェックしてみてください。合成ポリマーの中には合成界面活性剤の一種で、肌にピッタリと密着させることができる他、ソフトフォーカス効果も得ることができるものまであります。ソフトフォーカス効果とは小じわや毛穴を隠すことで、目立ちにくくする効果です。例えば小じわに光が当たると影ができるので目立ってしまいますが、合成ポリマーを使用すると肌表面が滑らかになりますので影ができにくくなる仕組みです。
このように、一見「合成ポリマーは目元のしわに効果があるのでは?」と思われがちですが、実は肌には強い刺激になります。合成ポリマーは肌にビニールの膜を張り、ピッタリとくっつきますので、肌にとっては刺激となり、トラブルを引き起こすきっかけになります。さらに問題なのが、合成ポリマーを使用している化粧品は、同じように合成ポリマーが配合されているクレンジングでしか落ちないことです。もちろんそのようなクレンジングは肌にダメージを与えます。
また、合成ポリマーがしっかり落ちていないと、汚れが肌にずっと残っている状態ですので酸化します。このことは、アイクリームに関わらず、合成ポリマーを使用しているファンデーションやその他のクリームにも共通して言えることです。アイクリームを選ぶ際は、天然成分でできている肌に優しい製品をお選びください。

アイクリームだけでなくクレンジングも見直そう

アイクリームで目元のケアを始めたら、クレンジングも一緒に見直してみましょう。強い洗浄力のあるクレンジングは、必要な皮脂を洗い流してしまうことがあり、肌を傷めたり、乾燥しやすくなったりします。目元のファンデーションやアイシャドー、マスカラなど濃いメイクを落とすために、アイメイク専用の洗浄力の強いクレンジングを使用する方も多いようです。せっかく質の良いアイクリームを選んでも、クレンジングによっては肌を傷めてしまう可能性もあるため、注意しましょう。また、クレンジングオイルを使うなら、天然の植物素材を使ったものがオススメです。ケミカルな成分を含まず、自然な洗浄力で肌に優しく、負担をかけないというメリットがあります。ダブル洗顔を行う際には、こちらも肌に負担をかけにくい石鹸などをつかって洗い流すとよいでしょう。

目元に負担を与えるNG習慣

どんなにスキンケアをがんばっても、なかなか変化を感じにくいという方は、普段の生活習慣が影響しているのかもしれません。肌に負担をかけてしまうような習慣があれば、今すぐ見直しを!たとえば、以下のような習慣がないかチェックしてみましょう。
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紫外線対策ができていない

紫外線の影響で、肌トラブルを招いてしまうことはよく知られています。皮膚の薄い目元は特に、紫外線の影響を強く受けてしまいます。紫外線を浴びると、肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンが劣化し、たるみやシワの原因になると言われています。そうした肌の老化は、見た年齢も上げてしまうので、エイジングケアのためにも紫外線対策は必須。強力なUVカットのスキンケアを取り入れていても、デリケートな目元までしっかり塗るのは気になるかもしれません。帽子やサングラスを活用しながら、紫外線を避けるようにしましょう。

熱いお湯や冷たい水で洗顔している

心地よく入浴できるお湯の温度として、40度を超える設定をされているのが一般的です。しかし、40度を超えるお湯で洗顔してしまうと、皮脂を洗い流しすぎてしまいます。身体には心地よい温度であっても、洗顔時には少しぬるめのお湯を用意するようにしましょう。同様に、冷たすぎる水では毛穴が開きにくく、汚れ落ちが低下してしまう可能性があります。いずれにせよ、熱すぎず冷たすぎず、肌に負担をかけない温度で洗顔することが大切。おすすめの温度は32度です。ただし、いくら温度を下げても、シャワーを直接顔にかけるのはNG。シャワーの水圧は、意外と負担のかかる刺激です。手で優しく洗い流すように心がけてください。

表情筋が動いていない

顔には多くの筋肉があります。表情ジワが気になって、表情筋を動かさないようにしていると、筋肉が固まってしまい、かえって肌老化を招く原因に。筋肉が動かなければ、顔の血流が低下してしまい、必要なところに栄養が届かなくなってしまいます。そうなれば、目元はもちろん、頬や口周りなどにまでしわやシミ、たるみなどを招いてしまうかも。普段から表情筋を動かすような動作を増やすほか、目元ケアにつながるマッサージを取り入れるのもおすすめです。以下のような手順で、マッサージを行ってみましょう。
アイクリームを使った目元マッサージ
<用意するもの>
ホットタオル(レンジや蒸し器などで温めたもの)
アイクリーム
<手順>
1.    目元をホットタオルで、3~5分程度温める
2.    適量のアイクリームを薬指にとり、指先で両目の上まぶたと下まぶたになじませる
3.    そのまま指を滑らせるように、眉頭を少し強めに押す(気持ちよいくらいの強さで)
4.    続けて、眉尻のほうに少しずつ指をずらしながら、眉毛に沿って押す(このとき、眉毛の中心は少し強めに)
5.    最後に眉毛の端を少し強めに押す
※2~5までを、3回繰り返す
6.    .3回繰り返した後、目尻の横を少し強めに押す
7.    そのまま、目の周りの骨に沿って、軽く押しながら指を動かす(骨の一番低い部分は少し強めに)
8.    続けて、目頭と鼻の間を少し強めに押す
9.    まぶたの外側にそって指を滑らせ、こめかみを少し強めに押す
※6~9を3回繰り返す
10.    こめかみからリンパ腺に沿って、鎖骨と肩の間のくぼみまで指を滑らせ
11.    最後にくぼみを少し強めに押して終了
目の周りのマッサージは、眼精疲労を和らげるのにも役立ちます。入浴中やちょっとしたスキマ時間のリラックスタイムとして習慣にしてみましょう。

まとめ

目元のしわやくすみといった変化は、年齢のせいにしがちですが、しっかりとケアを行うことで年齢に負けないふっくらとハリのある目元に近づきます。自分に合ったアイクリームを選ぶとともに、正しい使い方を意識しながら、アイケアを楽しんでみましょう。

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