2019/03/13

「石けん洗顔」と「クレンジング」の違いとは?洗顔こそ美肌道のはじめの一歩

「石鹸洗顔」や「クレンジング」の違いはただ汚れを落とせばよいという訳ではありません。やり方によっては、乾燥肌やオイリー肌に傾いてしまうこともあります。正しい洗顔方法を知って、本来の素肌を輝かせましょう。

しっかりスキンケアをしているつもりだけど、なんとなく肌がぱっとしない・・・これは以前の私です。結論から先に言いますが、肌トラブルが改善しない原因は洗顔方法が間違っていたのです。はじめは信じられませんでしたが、洗顔方法を改善したら、本当に肌トラブルが改善しました。本日は私が行っていた間違った洗顔方法と洗顔方法をどのように変えて肌がきれいになっていったのか?についてお伝えします。何をしても肌トラブルが改善しない方はいつも行っている洗顔方法と比べて、スキンケアの参考にしてください。

「石けん洗顔」と「クレンジング」の違い

「石けん洗顔」と「クレンジング」は「洗顔」であることに変わりないのですが、目的が違います。本題に入る前に、まずは「石けん洗顔」と「クレンジング」の違いについて解説します。

「石けん洗顔の目的」

古くなった角質や余分な皮脂、汗、顔に付着した汚れやホコリを取り除きます。
朝、起きた時、顔がテカテカしていると感じたことはないですか?私たちは寝ている間にも汗を沢山かき、皮脂を出します。朝起きた時の肌は皮脂と古い角質が混ざり合っている状態です。想像しただけで早く洗いたい気分になりませんか?このまま、皮脂と古い角質が混ざった状態でいると、毛穴に詰まってしまいます。皮脂は数時間で酸化し、過酸化脂質という物質に変化します。この過酸化脂質ですが、強い活性酸素を発生し、細胞膜を傷つける非常に厄介な物質ですので肌に不必要な皮脂は取り除く必要があります。過酸化脂質は脂質であるのにも関わらず、水溶性という特徴があるので、石鹸やぬるま湯洗顔で洗い落とすことができます。

「クレンジングの目的」

メイクや毛穴にこびりついた汚れを取り除きます。
メイクは主に油脂でできているので、油汚れです。ですから当然水だけで落とすことはできません。また、石けんは油が多い汚れを落とすことは得意ではありません。そのため、一般的なメイクを落とすには油を落とせる合成界面活性剤を配合したクレンジングが必要になります。合成界面活性剤は肌にダメージを与える可能性がある刺激の強い物質ですので、使用は最低限にとどめておくべきです。
なお、メイクをしたまま寝てしまった経験がある方もいらっしゃると思いますが、1日の終わりにはメイクは必ず落としてください。特に目元のメイクは黒色や茶色系のアイシャドウを使用する方が多く、しっかり落ちていないと色が肌に残ったままで「色素沈着」する原因になりかねません。またメイクをしたまま寝てしまうと、過酸化脂質を落とさず眠ることになるので、肌老化の原因にもなります。
このように、「洗顔」と「クレンジング」では取り除くものが違います。目的に合わせて「洗顔」または「クレンジング」を選びましょう。

勘違いに思い込み・・・こんな洗顔やクレンジングはNG

 (155)

めんどくさがり屋の私は「洗顔やクレンジングが面倒くさい」と思っていました。朝起て1回、夜メイクを落とす時に1回。1日に2回も洗顔をしないといけないなんて・・・みなさまの中には私と同じように思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?(私だけでないと信じたいです笑)しかし、洗顔やクレンジングはスキンケアの基盤となるもので、決して面倒くさがってはいけないのです。みなさまは、勘違いや思い込みでこんな洗顔やクレンジングをしていませんか?私が過去行なっていた間違えた洗顔法やNGな理由も合わせてご確認ください。

朝もしっかりクレンジング剤を使用して洗顔をする

先ほど、私は面倒くさがり屋という話をしましたが、じゃっかん潔癖症です。(笑)「汚い」と思うものは全て取り除きたい!そんな思いは洗顔にも影響していました。朝起きると顔がテカテカしているのが気になり、クレンジング剤をたっぷり使って洗顔していました。クレンジング剤で徹底的に洗った後は、モコモコの泡が作れる洗顔フォームで洗い流していました。洗顔後の肌は、カピカピに乾いていて、すぐに化粧水をつけないと肌が大変なことに・・・これは明らかに、間違った洗顔方法です。では朝の洗顔はどのように行えば良いのでしょう?

朝の洗顔はぬるま湯または石鹸洗顔のみに限る

朝の洗顔におすすめなのは石鹸です。実は私、今まで石鹸は手を洗うイメージしかなく、洗顔に石鹸を使うなんて考えたことがありませんでした(小声)。石鹸なんかで顔を洗ったら乾燥してしまうのではないか・・・と疑っていました。しかし、先輩カウンセラーに教えられ石鹸洗顔をしたところ、肌の乾燥がピタッと治り、肌に艶が出てきたのです。それ以来ずっと朝は石鹸で洗顔をしていますが、季節に関係なく肌の調子が良いです。
ではなぜ、石鹸洗顔が肌に適しているのか?についてお話します。
石鹸には、親水基(水に馴染みやすい)と親油基(油に馴染みやすい)性質があります。これを「界面活性能」といい、石鹸も界面活性剤の一種です。ただし、石油系の合成界面活性剤とは違い、天然の界面活性剤ですので肌に優しいので安心です。
石鹸が汚れを落とす仕組みを説明します。まず、石鹸は脂肪酸にアルカリがくっつくことで作られます。皮脂などの油汚れ(脂肪酸)に石鹸(アルカリ性)がくっつくと、今度は油汚れが石鹸になります(わかりにくいですが、石鹸が石鹸を作るという不思議な構造です)。脂肪酸は水に溶けないので落ちにくいのですが、石鹸になると水によく溶けるので、簡単に洗い流せます。なお、石鹸洗顔をする時にはぬるま湯で行ってください。また、みなさまの中には、肌が弱かったり、朝起きた時に皮脂があまり出ていないという方もいらっしゃると思います。そんな方は、無理に石鹸洗顔をする必要はありません。ぬるま湯洗顔でも十分に皮脂を取り除くことができます。

強力なクレンジング剤や拭き取りタイプのクレンジングシートを使う

私は以前、濃いメイクをしていました。特にアイメイクには力を入れていて、何色ものアイシャドウ、アイラインを駆使し顔を完成させていました(笑)発色の良いものや、1日使っても崩れないメイクアイテムを使っていたので、強力なクレンジング剤は必須アイテム。元々肌が強くないので、落とし終わった後の目元は真っ赤になってしまうこともありましたが、「メイクを落とすには仕方ない」と我慢していました(>_<)また、私は強力なクレンジング剤の他に、拭き取りタイプのクレンジングシートを使うこともありました。夜、眠くて洗顔するのが面倒くさい時はサッとシートで拭き取り、化粧水とクリームをつけて寝る・・・きっと私だけではないはず!(笑)もちろん肌が弱いのでヒリヒリしました(>_<)
こんな状態では肌に良いはずはありません。でも、しっかりメイクをした時にはどんなクレンジングをすれば良いのでしょう?

「クレンジングオイル」ではなく「オイルクレンジング」をしましょう

ここだけの話、今まで「クレンジングオイル」「オイルクレンジング」って同じだと思っていました。しかし、実は全く違います!
「クレンジングオイル」は合成界面活性剤でメイク汚れ(油汚れ)を落とします。オイルでメイクを落としているわけではありません。オイルに馴染みやすい合成界面活性剤は強力なもので、肌に必要な皮脂や肌の表面の角質まで落としてしまい、乾燥の原因に繋がります。
では、「オイルクレンジング」はどうでしょうか。こちらは名前の通り、「オイル」でクレンジングをすることです。オイルクレンジングには、私はいつも「ホホバオイル」をおすすめしています。なぜかと言うと、ホホバオイルは私たちの皮脂にも含まれている「ワックスエステル」という成分で作られおり、肌への馴染みが良く、メイク汚れをしっかりと浮かせてくれます。もちろん、天然成分なので肌に優しいので使った後、肌が乾燥するということはありません。ホホバオイルは手に入りやすいオイルで、ざまざまなものが販売されています。精製されているもの(透明なもの)は、ホホバオイルに含まれる栄養が奪われてしまっているので、私は精製されていないホホバオイル(ゴールドのもの)を使っています。

泡立て洗顔について

 (167)

「泡立ちの良さ」「汚れの落ち具合」関係ないということをご存知ですか?私はこの事実を初めて知った時の衝撃は今でも忘れられません。泡立たせた方が汚れが落ちる!と信じてやまなかった私はよくCMで見かけるモコモコ泡洗顔をずっと行っていました。なぜかと言うと、石鹸は汚れと馴染めば落とすことができるので、液体であっても泡であっても関係ないのです。純粋な質の良い石鹸は、石鹸分子が膜を作って水を挟み込み、ミルフィーユ状(石鹸→水→石鹸→水)になります。そのため、滑りやすく、泡立っていなくても摩擦により肌にダメージを与えるということはありません。肌は非常にデリケートで、ちょっとした刺激でもダメージを受けるので石鹸を泡立てた方が良いと言われることがあります。泡を使うことで、クッションとなり、刺激が和らぐということなのですが、本当にそうでしょうか?石鹸は水に濡れると摩擦がなくなりツルツルと滑りやすくなります。沢山泡立てなくても、水に溶けていれば石鹸は摩擦による刺激はなくなります。また、大きな泡を作りやすくするため、発泡剤という合成界面活性剤を使用するメーカーもあります。この発泡剤は肌のバリア機能を壊してしまう刺激の強い成分です。刺激を与えないために泡を作っているはずが、泡を作るために刺激の強い石鹸を使ってしまったら、本末転倒ですよね(>_<)

「洗顔」、「クレンジング」の間違った習慣

洗顔やクレンジングは毎日行うものなので、ついつい自己流になりがちだと思います。間違っているということに気が付かず、何年も続けていると美肌からどんどん遠ざかってしまいます。今一度、確認してみましょう。

熱い温度&冷たい温度で洗顔

私たちの体温は平均で36~37度です。体表(顔)はそれよりも少しだけ低く、30~35度です。皮脂は体表と同じくらいの温度で十分落とすことができますので、ぬるま湯洗顔がおすすめです。私がおすすめするのは32度程度の少しぬるいと感じる程度での洗顔です。

さっと終わらせる

自然素材のナチュラルメイクだから軽く洗顔やクレンジングをすれば大丈夫と、頬周りだけ洗って終わり・・・・という方もいらっしゃいます。しかし、顔についたホコリや過酸化脂質などの老廃物はしっかり残っているので、お顔全体をしっかり洗ってください。

時間をかけてじっくり洗う

短時間でゴシゴシこするのもNGですが、時間をかけすぎるのもNGです。洗顔料は肌表面の汚れを取る成分が含まれているため、時間をかければかけるほど、必要な肌表面にダメージを与えるリスクが高まります。以前、石けんの泡でパックが流行ったことがありましたが、言語道断!「丁寧かつ、手際よく」が基本です。

しっかり洗い流せていない

できるだけ丁寧に洗顔しているつもり・・・と思っていても、洗い流すときに適当になってしまう場合も。洗顔料が残ったままの状態では、洗顔料による刺激が続く上、汚れも残ってしまいます。とくに、あごやこめかみ、髪の生え際などは注意してください。洗い残しが原因でニキビなどの肌トラブルを引き起こしてしまうこともあります。

肌に刺激の強い洗顔料を使っている

これまでお話してきたように、汚れを強力に落とす洗顔料やクレンジングは、肌に刺激を与えることもあります。肌質には個人差があるため、肌にトラブルが出るとは限りませんが、万が一肌にトラブルが起きることを避けるために、できるだけ肌に優しいアイテムを使用してください。石鹸の刺激で忘れがちなのが、香料・着色料です。石鹸には良い香りがついていることが多いのですが、合成香料や合成着色料は非常に刺激や毒性が強い成分です。肌の弱い方は無香料の石鹸がおすすめです。洗顔料が時間をかけてダメージを与えてしまうこともありますので、洗顔料選びは専門家の意見を参考にしながら成分をみて慎重に選んでいただきたいです。

タオルでのふき取りも、やさしく丁寧に

せっかくやさしく洗顔した後に、タオルでゴシゴシふいてしまっては、もったいない!実はタオルの摩擦で肌を傷つけてしまう方が多いのです。拭き取る際は、タオルで優しくおさえるようにふき取ってください。拭き取ったあとは、しっかりとスキンケアを行ってください。

間違った洗顔やクレンジングを続けるとどうなるの?

間違った洗顔やクレンジングは肌トラブルの引き金になります。皮脂を洗い流してしまい、うるおいを保てなくなると肌の乾燥を引き起こすこともあります。場合によっては、肌を傷つけてしまうことまであります。バリア機能が低下すれば水分保持ができず、うるおいを保てません。乾燥した状態が続くと、今度はしわやたるみの原因にも繋がります。洗顔やクレンジングのやり方次第で肌状態は変わります。

洗顔方法を見直してからどんな肌の変化があったか

冒頭で「洗顔方法を改善したら、肌トラブルが改善しました」とお伝えしました。では、具体的にはどんな変化が起きたのかお話します。
・乾燥が改善した
私の肌の一番の悩みは「乾燥」でした。基本的に毎日肌は乾燥していたのですが、特に冬は肌がガサガサで自分の顔を鏡で見ることが嫌でした(>_<)しかし!今年の冬は今まであんなに乾燥を感じていたのに、乾燥を感じなかったのです!自分でもびっくりしました。

・肌が突っ張らなくなった
洗顔方法を変える前の私の肌は洗顔後、肌が突っ張って仕方なかったのですが、今は全く突っ張りません!洗顔してすぐに化粧水をつけなくても肌が潤っているのです。ついつい洗顔後の肌を触っていてスキンケアをするのを忘れてしまうくらいです。(洗顔後はスキンケアをしっかりしてくださいね笑)

・すっぴんの肌に自信を持つことができた
今まではスッピンの肌に自信がなく、密着力のあるファンデーションやコンシーラーで肌の赤みや肌荒れを隠していたのですが、赤みも肌荒れともさよならできました!やはり強いクレンジングがいけなかったのだと思います(>_<)

まとめ

このように、洗顔方法を変えることで、肌状態が激変しました!だからこそ、私のようになかなか肌トラブルが改善しない方にはぜひ洗顔の見直しをしていただきたいです。まだ遅くはありません!美肌への近道はまず洗顔を見直すところからはじめてみませんか?

PICKUPおすすめ記事

KEY WORDS急上昇キーワード

>>もっと見る

NEW新着記事

>>もっと見る

RANKING人気記事

>>人気記事一覧