2021/12/13

エイジング肌の原因は血管にあり?肌も細胞も若々しく保つ秘訣

「いつまでも若々しくありたい」という気持ちは女性であれば誰しもが思うもの。そこで注目したいのが、私たちの血管です。血管について普段あまり意識していない人も多いかと思いますが、血管の質と肌状態には深い繋がりがあります。そこで今回は、美肌のためのアプローチとして、血管と血流について考えてみたいと思います。

-血管の状態がシミの大きさに比例する

最近、「女性は血管が硬くなるにつれ、シミの面積が大きくなる」ということが、愛媛大学の伊賀瀬教授らの研究グループによって判明されました。こちらの調査は、抗加齢ドックを受診した人を対象に調査したものですが、動脈の硬さとシミの面積との関連性が大きいことが分かったのです。

血管が衰え、肌細胞に酸素や栄養が十分に届かないと、ターンオーバーが乱れてしまいます。さらにコラーゲンやエラスチンなどハリや弾力、うるおい成分を産み出す線維芽細胞が活性化されず、シワやたるみ、肌荒れに繋がっていきます。

頭皮の毛根にも、毛細血管が張りめぐらされていますが、毛細血管が衰えることによって、髪をつくるための栄養が毛根まで十分に届かず、薄毛や抜け毛、髪の細さを招いてしまいます。

このことから分かるように、毛細血管の劣化は、見た目年齢に大きな影響を与えてしまうのです。

■まずは、血管のしくみを知ろう

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健やかで美しい肌を育むためには、酸素栄養が必要です。酸素と栄養素は血液に乗って全身に運ばれていきますが、その働きを担っているのが血管です。

心臓から送り出された血液を運搬する血管は、体の末端に行くにしたがって細くなっていきます。そして、最終的には毛細血管となります。

毛細血管は、動脈から運び出された酸素や栄養素を肌細胞のすみずみまで送り、細胞内で不要になった老廃物を受け取って静脈に運び出すという重要な役割があります。

そして、毛細血管から運ばれてきた栄養を肌細胞が受け取ることで、線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生成が高まります。

毛細血管が丈夫できれいな状態であればあるほど、肌で作られるコラーゲンの量が増えて肌のハリや弾力が保たれるというわけです。

-年齢とともに血管は老化していく

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若い頃の血管はしなやかで丈夫ですが、加齢とともに弾力を失っていき、硬くなってしまいます。血管の壁は、コラーゲンなどたんぱく質でできており、それが弾力を失ってしまうからです。また、加齢によって筋肉が減ってしまうことも、血液の流れが滞ってしまう一つの要因です。

そして、加齢とともに毛細血管は減っていきます。20代がピークだった毛細血管の数は、年齢を追うごとに減っていき、60代になるとピーク時に比べて40%近く減ってしまうのが一般的です。

-血管が老化しやすいかどうかチェック!

□いつも時間に追われている
□責任感が強い
□ストレスが多い
□スナックやインスタント食品を好んで食べる
□運動をほとんどしない
□青身魚を食べない
□野菜を食べずにこってりした肉料理が好き
□タバコを吸う
□中性脂肪やコレステロール値が高い
これらの項目にチェックが多い人は、血管が老化しやすい危険性を持っています。健康はもちろん、肌老化も進みやすいので、血管を若返らせるためのケアを行う必要があります。

■血管のエイジングをストップ!若々しい肌を保つ方法

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血管の老化をストップさせるために必要なことが、血管の強化と血液の流れを良くすることです。強くしなやかな血管を作り、若々しい肌を保つ方法をご紹介いたしましょう。

1. 適度な運動習慣をつける

強くしなやかな血管をつくるには、運動習慣が大事です。運動によって血管内の血液がスムーズに流れることで、血管の内側の細胞(内皮細胞)が活性化し、血管が強くしなやかになっていきます。また、血流が良くなることによって、眠っていた毛細血管が目覚めたり、新しい毛細血管が作られたりすることも分かっています。

手軽に始められる運動といえば、ウォーキングですよね。“第二の心臓”と呼ばれている足の裏は、血液循環のポンプのような役割があるため、歩くことによって、酸素や栄養が体内の隅々まで届きやすくなります。血流の流れがスムーズになることで、動脈の内皮細胞が活性化し、血管が強くしなやかになっていきます。

2.良質なたんぱく質とビタミン豊富な食材を摂る

積極的に摂りたいのが、イワシサンマサバなどの青背の魚です。青背の魚には、EPA、DHAというオメガ3脂肪酸が多く含まれており、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあります。血流を良くし、肌細胞の生まれ変わりをサポートするなど、美肌効果に期待が持てます。

血管の内皮細胞を元気に生まれ変わる材料として、納豆や豆腐、水煮の大豆などの良質なたんぱく質もおすすめです。また、トマトやモロヘイヤ、カボチャなど緑黄色野菜には、抗酸化成分が豊富に含まれており、血管内を若返らせるのに役立ちます。

外食の揚げ物やインスタント食品に含まれるトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化を促進させることが分かっています。また、ラードやバターなどの肉類や乳製品の脂肪も血液をドロドロにしてしまうので、これらの食品はできるだけ避けた方がいいです。

3.冷え性を改善する飲み物を飲む

血流を促進するためには、体内を温める飲み物を摂ることです。お勧めなのが、紅茶に生姜(しょうが)を入れることで作れるジンジャーティー。生姜に含まれる辛み成分(ショウガオール)が、血行を良くして体を芯から温めてくれるのにもってこいです。

地中で育つ根菜類のお茶も血流促進に効果的です。タンポポ茶はタンポポの根を使用したものであり、ゴボウ茶はゴボウをそのまま使用しています。どちらも地中で育ったものです。

また、ココアや黒豆茶もぜひお試しください。ココアや黒豆に含まれるポリフェノールが血管を拡張して血行を促すといった作用があるからです。

■外側からのエイジングケアも忘れずに

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ここまで、血管を強くしなやかにするための内側からのケア方法を紹介してきました。体内からのケアは、健康や美肌づくりの根本的な改善方法として効果的ではありますが、すぐに効果をもたらせるものではありません。

やはり、体内からの改善とともに外側からのアンチエイジング対策も行うべきです。

血管が衰えてしまうと、肌細胞に十分な栄養が届かずに、コラーゲンやエラスチンなどを産み出す線維芽細胞が活性化されずに、シワやたるみ、肌荒れに繋がってしまいがち。

そこで、コラーゲンを増やすクランベリーオイルが配合された化粧品を使い続けることがご提案いたします。クランベリーオイルに含まれるオメガ3脂肪酸が肌のうるおいをアップさせ、スーパービタミンEが老け肌の原因となる活性酸素を無毒化します。

エイジング肌を改善させるには欠かせない成分となりますので、ぜひクランベリーオイルが配合された化粧品を毎日のスキンケアの中で取り入れてみてください。

■まとめ

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血管は、健康にはもちろん、肌のアンチエイジングに大きく関わってくるものです。肌も細胞も若々しく保つためにも、血管を丈夫にするための生活習慣を意識して送るようにしたいもの。ぜひ今日から、血管のエイジング対策を始めてみてくださいね。

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