2019/04/25

キメ肌づくりは基本のスキンケアから!キレイな素肌を育てる5つのポイント

「きめ細やかな肌」と言われると、「赤ちゃんのような肌」を想像する方が多いと思います。赤ちゃんの肌のように凹凸が少なくハリやツヤのある肌は女性の憧れです。きめ細やかな素肌美人を目指すためのステップをご紹介します。

私は子供の頃からアトピー性皮膚炎を患い、これまで素肌に自信がありませんでした。肌のキレイな人を見るととても羨ましく、なぜ素肌がキレイな人とそうでない人がいるのか?とよく考えていました。肌をキレイにしたい一心で、私はエステで働きはじめ、あることに気づきました。素肌のキレイな人が皆、キメがとても整っていたのです。 美肌の秘訣はキメに違いないと確信した私は、カウンセラーになってから「キメ肌作りスキンケア」を研究し、自分の肌で試してきました。その甲斐があってか、最近はスッピンの肌を見ると、「あれ?私の肌キレイかも」と思うようになりました。友人からも「メイクのりが良いね!」と褒めてもらえるようになりました。これは今までよりもきめ細やかな肌になったからだと思います。今回は、私がキメ肌を作るために意識した5つのポイントをご紹介します。素肌に自信を持ちたい方、肌を褒められたい方、必読です!

「キメ」とは

本題に入る前に、本日のテーマである「キメ」とはいったい何でしょうか?
赤ちゃんの肌を想像してみてください。凹凸が少なく、ハリとツヤがあり、透明感もありますよね。これこそが美しいキメ肌の見本です。

キメ肌はどんな状態にあるの?

「キメ」は肌の滑らかさを決定します。肌を間近で良く見ると皮膚の表面は網目状に溝が走っています。この溝のことを「皮溝」(ひこう)といいます。また、ひし形や四角で皮溝に囲まれている部分を「皮丘」(ひきゅう)と言います。「キメ」とは皮溝と皮丘で囲まれた肌表面の凹凸のことを指すもので、皮溝と皮丘が三角形の網目状になっています。皮溝の深さや間隔は、人によって違いますが、皮溝の間隔が狭く揃っていて、溝が浅いとキメの細かい肌になります。そのような肌は皮溝や皮丘の大きさや形、凹凸が整っているので美しい印象になります。さらに透明感やハリがあり、健康なお肌そのものです。反対に、溝の間隔が狭く、不揃いで、溝が深くなっていくと、キメの洗い肌になります。すると、皮溝と皮溝の間の毛穴が目立ちやすくなります。また、皮丘の弾力も弱いので凹凸が多い肌になってしまいます。肌を触った時にざらつきを感じることもあるでしょう。
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キメを作る肌の構造

ではキメ肌はどのような仕組みによって生まれるのでしょうか。
肌の構造と合わせてみてみましょう。
先ほどお伝えしたようにキメが整っているか、いないかは皮溝と皮丘の大きさや凹凸の整い方がポイントです。

私たちの肌は大きく「表皮」「真皮」「皮下組織」 に分かれています。皮溝や皮丘は表皮の表面にあります。表皮をさらに分けると肌の一番表面に「角質層」があって、その下には「顆粒層」「有棘層」「基底層」があります。
キメを整えるためには表面の角質層を滑らかにするため、古い角質を取り除けば良いと思われるかもしれません。実際、多くのメーカーからピーリング剤が販売され、エステや美容皮膚科でピーリングが施術されています。しかし、ピーリングは効果は一時的な上、肌のバリア機能にダメージを与えます。紫外線のダメージを受けやすくシミ・シワ・たるみのリスクが上がります。また、肌が乾燥しやすくなったり、肌に様々なトラブルを引き起こすこともあります。キメを整えるためには、角質層だけでなく、表皮全体をケアする必要があります。
では表皮はどのような特徴をもっているのでしょう?
日々表皮の細胞は角化細胞と呼ばれ、他の部位の細胞とは全く違う、かなり変わった性質を持っています。角化細胞の1番の特徴は短い周期で完全に生まれ変わる点です。基底層から角質層に向かって細胞が押し上がり最後は剥がれ落ちます。この生まれ変わりの周期をターンオーバー と言います。ターンオーバーは個人差がありますが、だいたい年齢×1.2倍の日数がかかると言われています。しかし、この周期は非常に乱れやすいので注意が必要です。いつまでも古い肌細胞が肌に残っていると、角質層は厚くなり、肌がくすんで見えてしまったり、ざらつきを感じるようになります。
キメを整えるためには角質層だけに注目するのではなく、ターンオーバーを整える必要があります。ターンオーバーは肌の見た目を決めるだけではなく、さまざまな肌トラブルにも関係してきますので、日頃から整えておきましょう。
参考:ターンオーバーの乱れが招く主な肌トラブル

・シミ・・通常、色がついた細胞(シミ)はターンオーバーにより自然と剥がれ落ちます。しかしターンオーバーが滞ってしまうと、次第にシミが真皮にまで落ち込んで、いつまでもシミが残ったままになってしまいます。

・ザラツキ・くすみ・・・古い角質が剥がれ落ちず、肌の表面に残ったままになると、毛穴に角質が落ち込み、手で触った時にザラザラしたり、肌がくすんで見えたりします。

・乾燥・・・ 日焼けなどによりターンオーバーは早くなります。ターンオーバーが早くなると、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激から肌を守れなくなるだけではなく、肌から水分が蒸発しやすくなります。

・毛穴トラブル・・・古い細胞が毛穴を塞ぎ、毛穴に詰まってしまいます。毛穴に詰まった古い細胞が皮脂や汚れと混ざると角栓となり、黒ずみの原因になります。
このように、ターンオーバーと肌トラブルは深い関係があることがわかります。

キメが持つ本来の役割

キメが細かく整っていると、保湿機能やバリア機能が正常に働き、健康な肌状態を保つことができます。確かに、キメが整っている肌の方は肌荒れなどしてませんよね。さらに毛穴も引き締まりますので、美肌の印象になります。ただし、キメは個人差があります。スキンケアではキメと整えることにアプローチすることがポイントです。

タイプによって異なるキメの状態

先ほど、キメは肌タイプによって特徴があります。ご自身の肌タイプとキメの状態をご確認ください。
・脂性肌・・・キメの粗さが目立ちやすく、毛穴が開きやすいです
脂性肌の特徴:過剰に皮脂が分泌され、テカリやすいです。ニキビや毛穴でお悩みの方に多い肌質です。注意したいのが、テカリやすいからといっても肌の内側は水分不足になっている場合があります。(インナードライと言います。)

・乾燥肌・・・キメが細かい印象がありますが、カサツキがあり、実際にはキメは粗いです
乾燥肌の特徴:肌の水分量が少なく、肌表面が乾いています。バリア機能も低いので、ちょっとした刺激でもピリピリしたり、かゆみが出たりします。

キメが乱れてしまうのはなぜ?

年齢を重ねても、キメが整っている肌は実年齢よりも若く見られることが多いです。一方、キメが整っていない肌は肌ツヤが失われがちで実年齢よりも上に見られることもあるでしょう。では赤ちゃんの時のようなキメが整った肌はどこへ行ってしまったのでしょうか・・その理由をお伝えします。

インナードライ

先ほど、脂性肌でもお伝えしましたが、インナードライとは肌の内側が乾燥している状態です。乾燥と聞くと、肌のカサカサした状態を思い浮かべる方が多いと思いますが、肌の内側が乾燥していることに気づかない方が大勢いらっしゃいます。
ちなみに、私は毛穴が目立って悩んでいました。
毛穴トラブルの原因はインナードライが影響しています。肌は内部の水分量が不足するとこれ以上水分が失われないように毛穴を開き過剰に皮脂を分泌します。毛穴が目立ってしまうのもわかりますよね・・・インナードライは肌の乾燥を招くだけではなく、ターンオーバーが乱れるきっかけになってしまいます。ターンオーバーが乱れてしまうと先ほどもお伝えしたようにキメは整いません。

洗顔による肌ストレス

洗顔をした後に肌が突っ張り、すぐに化粧水をつけないと砂漠化する方はいらっしゃいませんか?(笑)ちなみに以前の私は「洗顔とはそういうものだ」と思っていました(笑)しかもヒリヒリとした刺激も感じていました。この原因は、洗浄力の強いクレンジングでした。このようなクレンジングは肌にダメージを与え、キメを乱すきかっけにもなります。もちろん、タオルでゴシゴシ拭き取ることも刺激になるのでやめましょう!

肌に負担をかける習慣

睡眠不足やぐっすり眠れないと翌朝の肌のコンディションは最悪ではないですか?これは寝ている間に分泌される成長ホルモンが関係しています。成長ホルモンはメイクをしたり紫外線を浴びてクタクタになった肌を修復してくれます。しかし、睡眠時間が短いと、成長ホルモンも分泌されにくくなるので、肌は完全には修復できません。さらに、元々肌が弱い私はどんなスキンケアアイテムを使ってもかゆみが出たり、湿疹が出てしまっていました。しかしながら、使うものがないので仕方なく肌荒れを我慢しながらスキンケアを行っていました。今思えばいったい何のためのスキンケアだったのでしょうか。(笑)

キメ肌づくりの基本!覚えておきたい5つのポイント

大変お待たせしました!それでは私が実際に行ったキメを整えるためのスキンケアをご紹介します。みなさまもぜひお試しください。

洗顔による肌ストレスを減らす

繰り返しになりますが、以前の私は洗浄力の強いメイク落としを使っていました。時間のない時はメイク落としのシートを使いゴシゴシ肌を擦っていました。その結果、洗顔後やメイクを落とした後の肌はガサガサ・・・常に肌は乾燥していました。しかし、洗顔方法を変えたところ、今までの突っ張りやヒリヒリ感が嘘のようになくなりました。私がおすすめする洗顔は「植物性オイル+石鹸洗顔」です。クレンジングに使われている合成界面活性剤は肌にとって非常にストレスになります。植物性オイル(ホホバオイルがおすすめです)でメイクを落とすと突っ張りを感じることはありません。むしろ、潤いすら感じるようになりました。この洗顔方法を続けていくと、いつの間にか乾燥が嘘のように気にならなくなりました。

しっかり保湿

みなさまはスキンケアの最後にクリームをお使いですか?せっかく肌に水分を与えても、フタがないと蒸発してしまいます。乾燥肌の私は秋や冬は特に乾燥が気になるのでクリームをたっぷり使っていました。しかし、夏は顔のテカリも気になり、クリームを使用していませんでした。これが間違いでした。顔のテカリはキメが乱れてしまう原因の一つである「インナードライ」だからでした。気づかないうちにどんどん肌から水分が蒸発して、過剰に皮脂が分泌されていたのです。保湿に力を入れるのは秋や冬だけではいけません。スキンケアの最後にクリームを必ず使うことで、顔のテカリも気にならなくなりました。この経験から1年を通じて保湿は行うべきだと実感しました。

紫外線から肌を守る

ご存知のように紫外線は美肌作りには大敵です。紫外線を浴びてしまうと肌細胞にダメージを与え、肌トラブルを招いてしまいます。紫外線と聞くと、夏を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、紫外線は一年中私たちの肌に容赦なく降り注いでいます。 紫外線対策はスキンケアの一つとして行わなくてはいけません。紫外線対策として日焼け止めを使用する方が多いと思います。しかし日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は肌バリアにダメージを与えて乾燥や肌荒れの原因になる恐れがあります。またついつい安心を求めて数値の高い日焼け止めを選びがちですが、高いSPF値やPA値をもつUVケア商品には紫外線吸収剤が入っていることが多く、肌にダメージを与えてしまいます。ですから私は紫外線吸収剤を使用していない優しい成分のUVケア商品を選び、少し面倒ですが繰り返し、塗り直しています。

生活習慣を整える

キメを整える肌作りはスキンケアだけではなく、健康な食生活や睡眠、運動、ストレスケアもポイントです。
・食生活・・・健康と肌状態は直結していますので、食生活にも気を付けていました。 美肌に良いと言われている野菜はもちろんですが、バランスが崩れないよう気を付けて、偏食をしないようにしていました。ビタミンや食物繊維を摂ることを忘れず、肌も身体も健康が一番です!

・睡眠・・・質の高い睡眠を心がけました お肌のゴールデンタイムと言われている22時から2時の間には寝るようにしました。 この時間は成長ホルモンが分泌される時間で、日中メイクをしてクタクタになった肌や、紫外線を浴びてダメージを受けた肌細胞を修復してくれます。 また、朝もほぼ同じ時間に起きるようにして、体内時計を狂わせないようにしていました。 一番気を付けたのは寝る前のスマートフォンです。いつもスマートフォンを見ながら寝てしまっていたのですが、スマートフォンのブルーライトを浴びてしまうと、メラトニンというホルモンが出にくくなるため、なかなか眠りにつくことができません。寝る前はスマートフォンをいじらず、布団に入ったら眠たくなくても目をつぶるようにしました。

・運動・・・運動と言うとダイエット目的と考えがちですが、実は美肌作りには運動がおすすめです。運動すると血行が良くなりますので、肌に栄養を運ぶことができます。すると肌の新陳代謝もよくなりターンオーバーが整います。激しい運動はする必要はなく、ウォーキングなどから始めていただくといいと思います。ちなみに私は時間がある時はランニング をしています。走り終わった後はむくみが取れ、スッキリしています。

・ストレスケア・・・ストレスが溜まると肌荒れを起こすという経験のある方も多いと思います。ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌され、ストレスと戦います。その時に活性酸素が発生し、肌老化へのカウントダウンが始まります。ストレスが溜まることが多いと思いますが、ご自身にあったストレス発散法を見つけてみてください。 ちなみに私はあまりストレスが溜まることはないのですが、音楽を聴いたり、旅行に行ったりと定期的にリフレッシュするようにしています。
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セラミドを育てる

キメ肌に近づくためには、ターンオーバーが重要だということをお伝えしました。ターンオーバーを整えるためには、肌に十分な水分と油分が備わっていることが条件として挙げられます。そのカギとなるのが 「セラミド」の存在です。セラミドは角質層にあり、水分と油分をしっかり抱え込んでくれる物質で、美肌はこのセラミドにかかっていると言っても過言ではありません。化粧水やクリームを使いケアすることが必要ですが、内側からも潤いを調整する力を育てることもキメ肌作りには欠かせません。セラミドを育てるにはオメガ3を与えることが望ましいです。毎日のスキンケアでは、オメガ3が含まれているオイルを選んでいました。肌にすーっと馴染み、ベタツキもないので非常に使い易いです。

基本のスキンケアを見直そう

キメを整えるには、自分の肌状態にあったスキンケア商品を選ぶことが何より大切です。肌に合わないスキンケアアイテムを使い続けていると、肌トラブルを起こし、キメの整った肌から遠ざかる一方です。
私自身も今まで肌のキメが整っていなかった原因として、長年肌に合わないアイテムを使い続けたことにあると思っています。その証拠に、アイテムを変更することで肌トラブルは改善されましたし、キメも整ってきました。キメ肌を目指すのであれば、現在お持ちのスキンケアアイテムを見直すところからはじめてみるといいと思います。特にスキンケア後、刺激を感じられている方は、植物成分でできている肌に優しいアイテムをお選びいただくことをおすすめします。現在、さまざまな化粧品で溢れていますが、肌のことを考えた製品選びをおすすめします。
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まとめ

赤ちゃんのようなツヤのあるキメ肌を目指すには、日々のスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。年齢に関わらず、自分にあったケアを実践しながら美しい素肌を目指していきましょう!
私もキメ肌を維持できるようにこれからもスキンケアを頑張りたいと思っています。

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