2022/11/08

シワが消えたように見える化粧品の落とし穴

老化肌のサインといえば、顔にできるシワ。シワが一つ増えるごとに鏡を見るたびに嫌になってしまいますよね。今ではシワ改善クリームなど抗シワ対策用の化粧品も販売されています。ところで化粧品でシワを消すことはできるのでしょうか。

シワにもいろいろな種類がある

シワと一言でいっても、ちりめんジワ太くて深いシワ、笑ったときにできる表情ジワなど、さまざまな種類があります。シワの種類によって原因や対策(ケア)が異なるため、化粧品のみですべてのシワを改善することは難しいというのが本当のところです。

たとえば、ほうれい線など太くて深いシワに関しては、真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少して土台となる骨量が減り、頬を支える靭帯が緩んでしまい、重力によって皮下組織を支えきれなくなることができるたるみジワの一つです。

太くて深いシワの場合は、化粧品などを使った日常的なケアでは改善することは難しく、レーザーを含む光治療やヒアルロン酸注射など美容クリニックでの施術を受けなくては改善できません。

しかし、乾燥によるちりめんジワ(小ジワ)の場合は、化粧品の力を借りたケアによって、シワを改善することは十分に可能です。化粧品に含まれる保湿成分によって角質内が正常に働き、シワが改善できます。最近では、抗シワ化粧品やシワを目立たなくする化粧品アイテムも登場したりしています。

シワが消えたように見える化粧品の落とし穴

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抗シワ化粧品に含まれる成分といえば、レチノールが有名です。レチノールとはビタミンA誘導体のことで、皮膚の代謝を促して、新しい皮膚細胞への生まれ変わりを助ける働きをする成分のこと。シワやたるみを改善し、ハリと弾力のある肌に導く効果が期待されています。

ただ、レチノール配合の化粧品というのは、誰しも安心して使用できるものではありません。使用による副作用や肌トラブルも頻繁に起こっています。赤みやヒリヒリ、皮剥けや乾燥といったものです。もともと肌が弱い人や乾燥肌は肌トラブルが起こりやすいです。

最近では、気になるシワの部分に塗り込むだけで、肌にハリをもたらす美容液が登場しています。これらの美容液には接着剤と同様の成分であるケイ酸ナトリウムというものが配合されています。

接着剤でシワを伸ばした状態で固めてしまう、接着剤の膜で皮膚表面を覆ってしまうことで、シワを伸ばした状態で固めてしまうという方法です。そうやってシワが消えたことのように見せることができます。

ケイ酸ナトリウムは強いアルカリ性の物質で強力な皮膚刺激を与えます。物理的にも非常に危険でありながら、ネット通販を中心に流通している人気商品に含まれていたりするので注意した方が良いでしょう。

人工的に化学合成された合成ポリマー配合の化粧品もシワやたるみを目立たなくする作用があります。しかし、それは見せかけのもので素肌そのものが良くなってシワが消えたというわけではありません。

皮膚にビニールのような膜を覆い、シワを目立たなくしただけのこと。しかも皮膚にビニールが密着することで、皮脂分泌が妨げられ、乾燥肌をもたらしてしまいます。その結果、乾燥小ジワができやすい肌質になってしまうでしょう。合成ポリマー配合の化粧品は避けた方が良いです。

シワが目立たなくなるという化粧品に騙されるな

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シワに効くとか、シワが消えるといったフレーズの化粧品には落とし穴があるということが分かりました。では、肌に害をもたらさずに、根本からシワを目立たなくする方法というのはあるのでしょうか。

洗浄力の強い洗顔料は使わない

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シワ予防や改善のためにも合成界面活性剤がたっぷりと含んだ洗顔料やクレンジングオイルは使用しないことです。合成界面活性剤というのは、洗浄力が強いため、汚れを素早く落とすことができるという反面、皮膚のバリア機能を壊して、肌のうるおいに必要な皮脂や保湿成分まで根こそぎ洗い流してしまいます。その結果、いろいろな疾患を招いたり、乾燥による小ジワもできやすくなります。

洗顔料やクレンジング剤を選ぶなら、天然成分で作られたものを選ぶことです。合成界面活性剤のようにケミカルなものでないため、皮膚のバリア機能を壊す心配はありません。必要な皮脂やうるおい成分を守りますので、乾燥による小ジワ予防にもってこいです。

コラーゲン生成を助ける化粧品を使う

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私たちは加齢に伴い、真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少していきます。シワやたるみがこれ以上酷くならないためにも、きちんとシワやたるみ対策をしておくことが大事でしょう。

シワができてしまう原因であるコラーゲンの減少と乾燥を止めるためにもクランベリーオイル配合の化粧品を使うことをお勧めします。

クランベリーオイルには、セラミドを作り出すオメガ3、活性酸素を無毒化し、コラーゲン生成を促すスーパービタミンEが含まれているので、内側からふっくらと弾力のある肌に導いてくれます。クランベリーオイルは、シワ予防のケアに取り入れたい天然オイルです。

まとめ

すべての抗シワ化粧品が悪いというわけではありません。ただ、「シワが消える」とか、「シワを一瞬にして目立たなくする」といったフレーズの化粧品にはケミカルな成分が配合されているので肌に良くないことは確かです。肌に害をもたらさずに、根本からシワを予防するためにもケミカルな成分配合の化粧品はできるだけ避けることをお勧めします。

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