2022/09/20

化粧水は必要か?肌に浸透しないとき、どうする?

基礎化粧品の定番アイテム化粧水。人によっては「化粧水はいらない」という意見もあるようですが、本当に不要でしょうか?仮に必要であるならば、どんな化粧水を使い、どういった使い方をすると、肌にとって効果的に働くのでしょうか?今回は化粧水の必要性について考えてみたいと思います。

化粧水は必要か不要か

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「化粧水のほとんどが水分だから蒸発しやすい」とか、「化粧水をつけると肌が荒れてしまう」といった化粧水不要論が、ネット上を中心に話題となっています。

結論から言うと、肌のためには化粧水は【必要】であると考えます。その理由は、化粧水を肌につけることによって、ターンオーバーを促すからです。ターンオーバーが滞ってしまうと、いつまでも古い角質が肌に残りくすみやザラツキなどさまざまな肌トラブルを招きます。

私たちの表皮にある有棘層(ゆうきょくそうには、デスモソームというものが存在します。デスモソームとは、角質と角質を繋いでいるトゲであり、細胞同士の接続に寄与している構造物です。

このデスモソームが繋がった状態だと、古い角質を剥がすことができません。つまり、ターンオーバーがなかなか進まないというわけです。ですので、ターンオーバーを促すためには、デスモソームを溶かして、細胞と細胞を剥がす必要があります。

デスモソームを溶かすには、グルコシダーゼやプロテアーゼといった酵素の力が必要です。そして、酵素を効率よく働かせるために必要なのが、保水力(水分)です。この保水力こそが、化粧水というわけです。

どんな化粧水を選べばいいのか?

肌のターンオーバーを高め、美しい肌を維持するためには、化粧水が必要ということが分かりました。
では、具体的にどのような化粧水がおすすめかというと、細胞間の水分循環を良くする成分が配合されたものが良いかと思われます。

一例として、ザクロ果実エキスが配合された化粧水をおすすめします。
ザクロ果実エキスには、アクアポリンという肌に水分を運ぶ特殊なタンパク質を増やす作用があります。

アクアポリンが増えることによって、肌のすみずみまで水分が循環しやすくなります。結果として、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が高まり、うるおいとみずみずしい肌に変わっていきます。

高保湿力を謳う化粧品には気をつけて!

世の中には、うるおいと高い保湿力を謳う化粧品も存在しますが、それらの多くは高分子化学物である合成ポリマーが配合されています。

合成ポリマーは、皮膚の表面をうるおすことができても、肌内部まで水分を浸透させる働きはありません。しかも、使い続けることで肌の新陳代謝やうるおいバリアを低下させる恐れがあるので注意しましょう。

化粧水の効果を高める使い方

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ここでは、一般的におなじみの保湿化粧品のつけ方についてアドバイスします。
・コットンより手の平
化粧水を肌につけるときは、コットンか、手の平かのどちらかです。コットンですと、肌の上をすべらせるたびに、力を入れ過ぎたり、強くパッティングをしたりなどしがちです。また、どんなに上質なコットンでも、繊維の刺激で角質に小さな傷をつけたりしがちです。
コットンを使用する場合は、化粧水をたっぷり浸み込ませたコットンパックがおすすめです。

一方、手の平であれば、そのような刺激を受けずにすみます。また、直に手で肌を触れることによって、肌のコンディションを感じながらお手入れできます。手で押さえるように、優しくなじませるようにつけるのがポイントです。

・数回に分けて重ね塗りする
化粧水はたっぷりと顔に付けたからといって効果が倍増するというわけではありません。化粧水が浸透するのは、角質層までです。一度に浸透できる量というのは、ある程度決まっています。

化粧水の使用量は、商品やメーカーが推奨している量です。一度に無理やりつけようとするのではなく、2~3回くらいに分けてつけた方が浸透力を高めることができます。乾燥が気になる場合は意識的に量を増やしましょう。

化粧水の浸透が悪いときは角質ケア

「肌がゴワゴワして化粧水の浸透が悪いな」というときもあるでしょう。肌がごわついてしまうのは、肌が乾燥して角質が厚くなっている状態だからです。

角質は、外の刺激から肌を守る役割を果たしています。そのため、乾燥して角質のバリア機能が損なわれると、よりいっそう、肌を守ろうと厚くなってしまいます。そのしくみは、肌内部で急いで角質をつくろうとするあまり、未熟な角質細胞ができてしまうから。この未熟な角質が積み重なっていき、できそこないばかりの角質が厚くなってゴワゴワとした肌触りになるのです。

そんなときは、保湿するのが解決策ではありますが、まずはごわついた角質をリセットするのが一番です。厚くなり過ぎた角質をスクラブなどで取り除くことによって、肌のごわつきは解消されます。それによって、化粧水の浸透が良くなっていきます。

美容オイルをブースター代わりに

スキンケアの順番は、化粧水→美容液→乳液→クリーム といったステップが基本ですが、肌の乾燥がひどかったりすると、スキンケア成分が入りにくいです。そこでおすすめなのが、美容オイルをブースター代わりに使うという方法です。

化粧水前に美容オイルを使うことで、皮膚の角質が柔らかくなり、水分を吸収する力が高まります。その後につかう化粧水の浸透力がアップすることによって、長時間にしっとり感がキープできます。

美容オイルの中でもおすすめなのが、クランベリーオイルです。クランベリーオイルに含まれるオメガ3脂肪酸は、細胞膜の柔軟性を高め、細胞を活性化させます。その結果、セラミドを増やしてうるおいある肌の維持に貢献します。また、アルブチンも豊富に含まれていますので、美白化粧品を使わずとも透明肌をめざせるというのもおすすめポイントですね。

まとめ

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健やかで美しい肌づくりには、化粧水は必要です。細胞間の水分循環を良くする化粧水をつかって、いつまでも若々しい肌をキープし続けましょう。

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