2022/07/28
美白化粧品って本当に効果あるの?
紫外線が強くなる夏の季節に気になるのが、シミ対策。「美白化粧品を使えば安心」と思っている人も多いかと思いますが、本当に美白化粧品を使っていれば安心なのでしょうか?また、使い続けることによる肌へのデメリットはないのでしょうか?
美白化粧品の代表格であるハイドロキノンについて
ハイドロキノンは、黒いメラニンを淡色化する強い還元作用と、高いメラニン合成抑制作用を持つ美白剤です。他の美白成分より強い作用を持っているため、別名「肌の漂白剤」とも言われています。
先ほどお伝えしたように、ハイドロキノンは、メラニン色素合成を抑える作用があります。その強さは、アルブチンやコウジ酸の数十倍から数百倍と言われています。強い力を持っていますが、使い方を間違いたり、肌に合わなかったりした場合、赤みやヒリヒリ、白斑といった副作用をもたらすことも珍しくありません。
そして、ハイドロキノンを長い間使い続けることにより、肌にも悪い影響をもたらしかねません。というのも、ハイドロキノンは、皮膚のバリア機能を突き抜け、真皮層にあるメラノサイトを破壊する力を持っているからです。その結果、バリア機能が低下してしまい、肌を乾燥させます。
また、忘れてはならないのが、「メラニン=悪者」とは断言できないところです。肌にとって大敵というイメージの強いメラニン色素ですが、本来は紫外線から、肌を守ってくれる重要な働きがあります。
ですから、ハイドロキノンによってこのメラニンの働きを攻撃し、無力化してしまうことによって、紫外線UV-A波が真皮まで届きやすくなってしまい、肌にいろいろなダメージを与えていきます。
たとえば、真皮層まで届いた紫外線の影響から、コラーゲンやエラスチンが破壊され、深いシワやたるみがつきやすくなったり、細胞核内の染色体であるDNAを破壊し、皮膚がんへのリスクを高めたりします。
美白化粧品に頼らずともシミやくすみケアはできる!
それは、【肌のターンオーバーを整えること】です。
通常のメラニン色素というのは、肌のターンオーバーとともに排出されていきます。ですが、メラニンの過剰活動が治まらずに、メラニンの排出が遅れることでシミとなって残ってしまいます。
ターンオーバーを整えることによって、時間とともにメラニンは垢と一緒に剥がれて落ちて、シミができにくくなるのです。わざわざ、リスクのある美白成分をつかわずとも、肌のターンオーバーを整えることによって、シミやくすみ予防はできるというわけです。
ところで、どうしたら肌のターンオーバーを整えることができるのでしょうか?
セラミドを育てるスキンケアが大事
ターンオーバーが乱れると、角質内のセラミドが減少して、うるおいを保ちにくくなります。また、皮膚のうるおいが保てなくなると、ターンオーバーが遅れるという悪循環を繰り返します。
そこでお勧めしたいのが、クランベリーシードオイルをスキンケア化粧品の中で取り入れることです。クランベリーシードオイルには、αリノレン酸(オメガ3の一種)がたっぷりと含まれています。αリノレン酸は、細胞膜やセラミドを増やして、うるおいをアップする働きを持っています。
セラミドが増えることによって、角質内のうるおいとキメが整い、それだけで肌の透明感がアップします。また、皮膚がうるおいで満たされることで、ターンオーバーが整い、メラニンの排出もスムーズにできます。
ちなみに、クランベリーシードオイルには、天然の美白成分アルブチンが自然の形で含まれています。
アルブチンとは、メラニン色素の合成に関わる酵素(チロシナーゼ)に直接作用し、メラニン色素の合成を阻害する働きを持っています。使い続けることで透明感ある素肌に変わっていくでしょう。