2019/07/30

なぜ夏に角栓ができやすいのか?

毛穴に「角栓」を見つけるとショックですよね。実は角栓は夏にできやすいということをご存知でしたか?その原因と対策をまとめます!

先日、お客様からこんなご相談をいただきました。

「3日間、家族でキャンプに出掛けました。家に帰ってきて鏡を見たら小鼻に白いポツポツができていました。これは角栓ですか?」

小鼻に白いポツポツ・・・角栓です(泣)
夏はアウトドアに出掛けたいですよね?
せっかく楽しんだのに、角栓を見つけてしまったらショック!
では、なぜ夏に角栓ができやすいのでしょうか?
今日は、夏の角栓について解説します!

夏は角栓の季節?

角栓などの毛穴トラブルは肌の乾燥が原因です。
特に肌の内側が水分不足になると「インナードライ」と言われ毛穴トラブルを引き起こします。
夏は湿度が高いので乾燥しないのでは?と思いましたか?
油断は禁物です。実は夏特有の乾燥に気をつけるべきなのです。また、夏のスキンケアアイテムも毛穴トラブルを招く要因になっているのでお忘れなく!

隠れ乾燥

夏は冬と比べて皮脂が出やすく、乾燥とは無関係!むしろテカって仕方がない!そんなお悩みをお持ちでしょうか?しかし、夏の肌は意外にも乾燥しています。ご存知のように夏は汗をかきます。特に猛暑日は体から汗がじわーっと出ているのを実感できる位、大量に汗をかきますよね?汗をかくと、体内の水分量が低下します。さらに、汗が蒸発する時に、肌の内側からも水分が蒸発していきます。つまり、汗をかくと肌は水分不足になる​ということです。
さらに、さらに!紫外線を浴びると肌の水分量は30%も低下!海や山などアウトドアで過ごしていると、肌の表面はベトベトするのに、肌の内側はカラカラな「隠れ乾燥」になってしまいます。顔がベトベトしているから乾燥していないというのは大きな誤解!隠れ乾燥は肌のターンオーバーが乱れるきっかけとなり、古い角質が毛穴に詰まり、角栓になります。

日焼け止めの重ね塗り

夏のスキンケアで必須アイテムと言えば「日焼け止め」。(もちろん、1年中紫外線は降り注いでいるので年間を通しての紫外線対策は必須です。)日焼け止めには、合成ポリマーやシリコーンがたっぷり配合されていることが多いです。これらの成分が肌にピッタリと密着し、日焼け止め効果を高めてくれるのですが、日焼け止めを落とす時に問題が起こります。合成ポリマーやシリコーンをしっかり落とすためには、強力な合成界面活性剤を使用しているクレンジングを使わないと肌に残ってしまいます(しかも、ナノ化された成分などは目に見えない物質なので、一見落ちているように見えて、実は落ちていないこともあるので厄介です)。強力な合成界面活性剤は肌にダメージを与え、乾燥を招きます。
一方、日焼け止めを落とし切れないと肌トラブルの原因になります。日焼け止めは肌に取っては「汚れ」です。日焼け止めの刺激が炎症を起こしたり、残った日焼け止めが古い角質と結びつき、角栓になります。

皮脂量の急増

夏は気温と湿度の上昇とともに、毛穴から分泌される皮脂の量が急増します。毛穴に皮脂が詰まりやすくなり角栓の原因になります。

ご相談いただいたお客様のお話を詳しく伺ったところ、キャンプ中は日頃のように十分なスキンケアをすることができなかったそうです。さらに市販の強い日焼け止めを使用していたことも角栓の原因になったと思います。

毛穴ケアは即効性に頼らない!

角栓を見つけると今すぐどうにかしたい!と思いますが、角栓対策のポイントは、【即効アイテムは禁物。毎日水分をたっぷり与え続ける】ことです。
私も、以前は角栓で悩んでいました。当時はスキンケアの知識も乏しかったため、さまざまなアイテムを使用し毛穴ケアを行っていました。使用していたアイテムには効果(即効性)を感じるものもありましたが、しばらくすると角栓が今まで以上に広がって、「体質だから、しょうがないのかな?」と諦めかけていました。しかし、スキンケア方法を改善したところ、あんなに悩んでいた毛穴トラブルが嘘のようになくなったのです。
そこで今日は私が行っている毛穴対策のスキンケアをご紹介します!

1.毛穴の汚れを落とす

角栓パックやピンセットで角栓を取り除く・・・これは私が以前行っていた方法です。
この方法を続けた結果、日を追うごとに毛穴が目立つようになりました(泣)無理やり毛穴を開き角栓を取っていたので今思えば当たり前ですが・・・
さらに肌を刺激すると、余計に皮脂が出るようになり、毛穴を詰まらせます。角栓が出来やすい環境を自ら作っていたという訳です。

今の私は「毛穴のディープクレンジング」を行っています。もちろん、合成界面活性剤などを使用していない肌に優しいアイテムを選んでいます。
<毛穴のディープクレンジング方法>
1.    ホットタオル1を2~3分顔全体に当てて、温めます。
温めることで毛穴が開き、汚れを残すことなく取り除けます。

2.クレンジングバームを手に伸ばし、メイクと馴染ませます。

3.よく馴染んだら、ホットタオルで拭き取ります。
(強く擦りすぎてしまうと肌に刺激になるので‟優しく“拭き取ってください。)

4.冷水にひたしたタオルを軽く絞り、顔にのせて肌を引き締めます。
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2 .肌質改善

肌が水分不足にならないためには、たっぷりの保水は欠かせません。しかし、肌自身が水分を抱え込む力がないと十分な水分を与えることができません。
そこで、重要なのが、「セラミド」を育てることです。セラミド(名前は聞いたことがあるかもしれませんね?)は肌の一番表面にある角質層にある脂質(オイル分)です。脂質なのに水分を抱えられる(水分保持)、ちょっと変わった性質を持ちます。セラミドの水分保持力はとても大切で、セラミドが育ってくると肌が柔らかくなってハリがでます。毛穴周辺の肌の水分保持力が高くなれば、毛穴が目立たなくなり、角栓もできにくくなります。
セラミドを育てて肌質改善するために、おすすめなアイテムはオメガ3を含んだオイルです。オメガ3はセラミドに働きかけてくれます。オメガ3系のオイルの中には酸化しやすいもののありますので注意が必要です。

3.たっぷり保水

お化粧水も一新しました。以前は、1本で化粧水、乳液、クリームまで行えるオールインワンタイプの化粧水を使っていました。使ったことがあればお分かりだと思いますが、オールインワンタイプの化粧水は非常に便利ですよね?でも、そこに落とし穴が・・・オールインワンタイプの化粧水は少量でも肌が潤ったように感じてしまいます。しかも、ヌルヌルと肌の表面に残っているので、肌に十分な水分を与えることができません。ちなみに、私のように長年毛穴トラブルを抱えているお客様のお話を伺いますと、オールインワンタイプの化粧水を使用していた方が非常に多かったです。
オールインワンタイプのようにトロミのあるお化粧水ではなく、サラサラタイプのお化粧水をおすすめします。1回だけではなく、繰り返し肌に化粧水を与えてください。私は4~5回繰り返し肌にお化粧水を入れています。
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4.日焼け止めは落としやすいものを使う

先ほどもお話したように、強い日焼け止めは強いクレンジングを使用しないと落とすことができません。肌にとって負担になり、トラブルの原因にもなります。強いクレンジングを使用しなくても落とせる日焼け止めであれば肌への負担は軽減しますよね?そこで私は石鹸で簡単に落とせる弱い日焼け止めを使用し、面倒でもこまめに塗り直しをしています。

まとめ

夏は肌がベタベタするので乾燥しないと思いがちですが、夏は肌が乾燥する要因が沢山あります。
せっかくの楽しい季節!肌トラブルで悩まないためにも今行っているスキンケアを見直してみてください。ほんの少し手間をかけてケアすれば、肌は応えてくれるのでスキンケアが楽しくなりますよ!

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