2019/08/07

プレ化粧水を買う前に!プレ化粧水が‟導入液“となる仕組みを理解しよう

近年話題のプレ化粧水。導入液とも呼ばれ、その名のとおり、化粧水前に使用するアイテムのひとつとして使用されています。しかし、なぜプレ化粧水を使うと浸透しやすくなるのでしょうか?その仕組みをまとめます。

近年、多くのメーカーがプレ化粧水を提供しています。実は私も以前はプレ化粧水を使用していたことがあります。私は元々乾燥肌で悩んでいました。プレ化粧水を使用することで肌により水分を染み込ませることができるのでは?と思いプレ化粧水を使用していました。私の経験から言えば、プレ化粧水を始める前にプレ化粧水がどのような仕組みで肌に影響しているのか仕組みを知ることが重要です。プレ化粧水をしっかり理解した上でその商品が自分に合うものかどうかを考えてみてください。

プレ化粧水とは

そもそも「プレ化粧水」とは一体何なのでしょうか?有名ブランドでも販売され、スキンケアアイテムのひとつとして注目を集めているため、目にしたことがあるかもしれません。
私は以前、ひどい乾燥肌に悩まされていたので、肌にたっぷり水分を与えられるアイテムを探していた時にプレ化粧水の存在を知りました。
「プレ」とは「~の前に」といった意味があり、プレ化粧水は、化粧水の前に使用するものです。プレ化粧水を使用することで、化粧水の浸透を良くしてくれるのだそうです。
一般的に、化粧水というと「肌に潤いを与える」という目的で使用されますが、プレ化粧水は、そうした保湿用の化粧水の浸透力を高める目的があります。

プレ化粧水とされる基準は?

実は、プレ化粧水には、具体的な基準はありません。何らかの成分を使えば「プレ」とできるといったルールはありません。では、メーカーはどう言った働きを「プレ」判断しているのか?について説明します。
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プレ化粧水が‟導入液“となる仕組み

具体的な基準はなくても、プレ化粧水は、保湿用化粧水の浸透を良くするという共通の目的があります。
プレ化粧水は、以前は拭き取り化粧水とも呼ばれていました。洗顔だけでは落としきれない毛穴の汚れや肌表面に残った老廃物を取り除くことで、次に使う化粧水が肌に染み込みやすい環境を作ります(実際は汚れよりも角質が取れて汚れのように見えていることの方が多いようです)。つまり、肌表面に残ったものをふき取ってしまうような仕組みです。私もプレ化粧水を使用していた時は、コットンに馴染ませ拭き取っていました。
確かに、肌に残った汚れがきれいになるのはメリットがあるように思います。しかし、そこには大きなデメリットも隠されています。後にわかったのですが、私の肌には、このデメリットが悪い方向に大きく影響して乾燥が進んでしまったのです。
それではデメリットに触れながら仕組みを説明します。

プレ化粧水はアルカリ性

健康な肌は皮脂と汗が乳化されて弱酸性になっています。肌が弱酸性に保たれていると細菌が繁殖しにくく、肌トラブルも起きにくい。このことから肌に直接触れるものは弱酸性が好ましいと言われています。
しかしながら、メイクや皮脂汚れはアルカリ性でないと落ちません。
では洗顔やクレンジングは肌にとって良くないのか?というと、そんなことはありません。私たちの肌には、洗顔などでアルカリ性に傾いても弱酸性に戻すことができる「アルカリ中和能」を持っています。加えて、メイク落としや洗顔は肌に直接触れている時間が短い上に洗い流すので、滅多なことでは問題は起きません。
ではプレ化粧水はどうでしょうか。メイク落としや洗顔と比べると肌に直接触れている時間は長く、肌表面に残ります。汚れは落ちるかもしれませんが、肌に刺激を与えます。もちろん、そのあとに使う化粧水によって弱酸性に戻すので、誰にでも問題が起こるわけではありません。しかし、アルカリ中和能の弱い方や肌の弱い方には問題になることがあります。

プレ化粧水に使用される主な成分

アルカリ性のプレ化粧水には、揮発性のエタノールなどが使用されています。エタノールは化粧水によく使用される成分で、肌を引き締めたり(収れん作用)、スーッとした使用感が心地いい(清涼作用)です。しかし、エタノールは敏感肌の人にとっては、強い刺激で肌トラブルを招いてしまう可能性もあります。しかも、コットンで肌をこするので、綿の繊維で角質は細かい傷をつけられます。

思い返してみると、プレ化粧水を使った後の肌はヒリヒリしていたり、肌が潤っていないように感じたり、赤みが出てしまったこともありました。
せっかく肌のためを思って行っていたスキンケアが、肌トラブルを招いてしまっていたのです。

プレ化粧水はブースターの一種

プレ化粧水は化粧水の前(プレ)に使うものですが、実はこれ「ブースター」といわれるアイテムのひとつでもあります。
ブースターとプレ化粧水は混同されがちですが、全体から見るとブースターの一種となります。
ブースターには「促進、増加」といった意味があり、次に使うスキンケアアイテムの働きをより助けてくれるものとされています。なぜ、プレ化粧水がブースターになるのか?というと、先ほど説明したエタノールの働きによります。エタノールが揮発する際に、角質などに蓄えられていた肌の水分まで失われます。肌の水分が失われると後につける化粧水は当然浸透しやすくなります。
いいですか?
角質に蓄えられていた水分を奪う必要なんてないんです!言ってみればエタノール系など揮発性のプレ化粧水は肌の水分ドロボウです。

プレ化粧水を使わずに、基礎スキンケア力を高める方法

化粧水の前に使用するスキンケアアイテムは、プレ化粧水だけではありません。例えば、美容オイルもその一つです。肌は水分よりも油分の方が浸透しやすいという性質があり、スキンケアの一番最初に美容オイルを取り入れることで、肌表面に潤いを与えてくれます。また、美容オイルはブースターとしての働きが大きいもの。プレ化粧水よりも刺激が少なく、肌にやさしいものを使用したい場合には、オイルを活用するのがおすすめです。
私自身も、プレ化粧水から美容オイルに変更したところ肌トラブルか改善しました。長年悩んでいた乾燥も気にならなくなりました。化粧水の前に何かアイテムを追加したいと考えているのであれば、ぜひ美容オイルをお試しください。
ブースターオイルを使ってみよう!選び方と効果的な使い方
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自分に合ったアイテムを選んでみよう

実はプレ化粧水はかなり以前から、使われていました。当時は角質は死んだ細胞からできているため取り除いた方が良いと考えられていました。プレ化粧水は汚れを徹底的に取り除く代償として角質にダメージを与える可能性がありますが、それは問題ないと考えられていました。確かにプレ化粧水を使ってもすぐに肌トラブルが起こる方は少ないと思います。しかし、最新の研究では角質にはバリア機能があり、肌に潤いを与えるという大切な働きがあることが明らかになっています。プレ化粧水を使うなら長期間使うのではなく、肌の汚れが目立った時や古い角質が溜まった時に、緊急措置的に使うのがおすすめです。また、プレ化粧水に限ったことではありませんが、パッチテストを行いながら、自分の肌に合ったものを選んで心地良いスキンケアをしていきたいですね。

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