2022/03/03

唇の乾燥や荒れにさよなら!リップケアでうるおい唇になる方法

もうすぐ春ではありますが、まだ寒さが厳しい日々も続いています。そんな中、気になるのが唇の荒れや乾燥ではないでしょうか。赤くなったり、皮が剥けたり、ひび割れしたり。口紅がきれいに塗れずに困ってしまう方も多いのでは?ここでは唇が荒れやすい原因やうるおい唇になれる方法について解説します。

肌とどう違う?唇の性質を知ろう

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私たちが唇ケアをする上で知っておくべきこと。それが、顔の肌との違いです。きれいで魅力的な唇を維持するために、まずは、唇の特徴を理解する必要があるでしょう。

唇の皮膚にはこのような特徴があります。
・粘膜に近い皮膚でできている
・角質層が薄い
・皮脂膜がない
・ターンオーバーの速度が早い

粘膜に近い皮膚でできている

唇の皮膚というのは、顔の皮膚と口の粘膜との移行部(中間)からできています。皮膚というよりは、粘膜に近い性質を持っているのです。

もう少し詳しく説明すると、上唇と下唇の両パーツのなりたちは別ものです。上唇は、皮膚から成り立っていますが、下唇は、口腔の粘膜の延長として成り立っています。「上唇と下唇の色が違う」と感じる人もいるかと思いますが、色に多少の違いがでてしまうのは、このように成り立ちが違うからです。

角質層が薄い

私たちの皮膚には、外的ダメージから皮膚を守り、水分を保つ働きを担う「角質層」が存在します。この唇の角質層は、顔の皮膚と比べると、3分の1程度しかありません。このように角質層が薄く、水分を保てる力も弱い唇は、放っておくとすぐに乾燥してしまいます。

皮脂膜がない

顔の皮膚は皮脂によってコーティングされ、外部からの刺激や水分蒸発を防ぐバリア機能が整っています。しかし、唇の皮膚には、皮脂腺や汗腺が存在しないため、皮脂膜が作られません。皮膚の表面を保護する皮脂がほとんどないため、バリア機能が弱くて外部からの刺激を受けやすいです。

ターンオーバーの速度が早い

顔にある角質のターンオーバーは、20代で約28日周期といわれています。しかし、唇のターンオーバーは、3~4日という短いスパンで行われます。そのため、荒れるのも早いですが、正しいケアをしていれば、回復も早いといった特徴を持っています。

唇が荒れやすい原因とは?

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このように唇はとてもデリケートな構造でできているにも関わらず、毎日刺激にさらされやすい部位でもあります。

たとえば、口紅をつけたり、クレンジングを落としたりする際の刺激はもちろん、口紅の成分が合わない場合もあるでしょう。皮膚が薄くてデリケートであるがために、多少の刺激でも皮膚は過敏に反応します。

基本的にリップケアアイテムというのは、唇の特性に合わせて作られているため、トラブルは起こりにくいです。ただ、自分の皮膚には合わない成分が含まれている場合は、唇の荒れに繋がります。

そして、紫外線です。唇には紫外線から守るメラニン色素がありません。そのため、ちょっとした外出でもUV対策を全くしていないと、紫外線の影響をダイレクトに受けて、乾燥、ガサガサ、色素沈着によるくすみを発生させてしまいます。

マスクをつけるのが当たり前となっている今のご時世、マスク内には水分で蒸れやすく、マスクを外したときに一気に蒸発し、皮膚の水分まで奪われてしまうことに。マスクによる擦れも皮膚を刺激してしまうでしょう。

そして、私たちが無意識にやっている習慣や癖によっても、唇が荒れてしまいやすいです。
□唇をなめるクセがある
→一時的にうるおうように感じても余計乾燥してしまう

□外回りの仕事をしている
→外気に触れていることが多いため、唇が渇きやすい
→紫外線の影響によって荒れやすくなる

□唇に押しつけるようなリップクリームの塗り方をしている
→摩擦によって唇を痛める
唇の荒れ方は独特で、皮がポロポロと剥けてしまう「硬化剥離(こうかはくり)」と呼ばれる症状を起こします。無理やり剥がそうと指でゴシゴシこすると、症状が悪化してしまうので、適切なケアが必要です。

しっかりと唇の荒れを改善する

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唇の荒れを改善するには、何といっても「保護」が大事です。それにはリップクリームを中心としたケアを行いましょう。乾燥しやすく、皮が剥けたり、ひび割れができやすい唇ですが、ターンオーバーの速度が早いため、きちんとケアすれば、すぐに効果があらわれるに違いありません。

症状に合ったリップケアを行う

毎日リップクリームを塗っていても、一向に改善しないのであれば、自分に合わないリップクリームを使用しているのかも知れません。リップクリームを選ぶときのポイントは、今の症状に合ったものを選ぶと良いでしょう。

「カサつきが酷くないけど、うるおいある唇でいたい」という人は、基本的にどんなリップクリームでも大丈夫です。ヒアルロン酸やセラミドなど美容成分が配合されたものでも良いですし、ワセリンやシアバターなどオイル100%の軟膏タイプでも良いです。

「ひどく荒れてしまってひび割れた、炎症が起きている」という場合は、医薬品のリップクリームを使ってください。医薬品のリップクリームは、抗炎症・修復成分が配合されているので、塗り薬のような役割を果たしてくれます。

敏感肌で肌がデリケートな人は、低刺激タイプが良いです。無香料や無着色、防腐剤フリーのものです。できるだけ刺激となりうる成分が含まれていないリップクリームであれば、かぶれやすい人であっても安心して使い続けることができます。

医薬部外品のリップクリームも販売されていますが、成分表示の並びが順不同であったり、企業が秘密にしたい成分を「〇〇他1成分」というように記載することが許されているため、デリケートな唇の皮膚への影響を考えると心配があります。ちなみに、医薬部外品は日本特有の制度であり、海外においては存在していません。

リップクリームは温めてから使う

冬場などは寒さでは、リップクリームが固まりがち。そのまま使ってしまうと唇に摩擦を与えてしまいます。リップクリームが固まっているなと感じたら、少しだけ温めてから使いましょう。その方が摩擦も少なく、スムーズに塗ることができます。

マグカップをスチーム代わりにするのも良いですね。リップクリームを塗ったら、温かいお湯を入れたマグカップを口元に寄せることで、蒸気が唇を包み込んでスチーム代わりになります。

バスタイム中に美容オイルパック

バスタイム中に唇のスペシャルケアとして美容オイルを用いるのも良いですね。

まずは、唇に美容オイル塗ってから、ラップを唇の上に重ねます。そのあと、いつも通り湯船に浸かりながら、5分くらいパックします。

パックには皮膚を密接して有効成分を内部にグッと押し込む効果があり、唇のカサツキ改善の即効性が期待できます。湯船に浸かっているので体内が温められて血行が促進し、皮膚への活性も与えられます。

ちなみに美容オイルは普段顔に使用しているもので構いません。顔マッサージのついでに唇をマッサージし、その後、パックをするという流れもおすすめです。

クレンジング剤は肌に負担がかからないものを

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メイクを落とすためのクレンジング剤は、できるだけシンプル処方で肌にやさしいものを選びましょう。

角質層が薄くて皮脂分泌のない唇ですから、毎日のクレンジングで、かなりの刺激が蓄積されています。クレンジングには、石油を使って人工的に作られた合成界面活性剤が含まれているものが多いからです。

合成界面活性剤は、スピーディーに皮脂やメイクを落とすことができますが、その分、唇には刺激が強くてダメージを与えてやすいです。

シンプル処方で肌に負担をかけない成分配合のものであれば、肌はもちろん、デリケートな唇にも負担をかけずに口紅を落とせますし、唇の荒れ予防にも繋がるでしょう。

リップゴマージュでふっくら唇に

皮が硬くなってザラつきを感じたら、リップゴマージュを使用してみてください。ゴマージュを指にとって優しくクルクルとなぞって、あとはぬるま湯で流すだけ。その後にしっかり保湿することで、ふっくら唇になります。

市販のリップゴマージュを使っても良いですが、手作りなら使用する材料がはっきりしているので安心です。作り方はとても簡単で、ハチミツ、砂糖、オリーブオイルをそれぞれ同じ分量を混ぜるだけ。ハチミツとオリーブオイルには保湿効果があるので、唇を柔らかくもしてくれます。

ただし、ひび割れしていたり、炎症していたり、症状がひどい場合は、リップゴマージュは悪化の原因となるので、絶対に行わないようにしましょう。

唇にも紫外線対策を行う

皮膚が薄くてバリア機能が低い唇の皮膚は、紫外線の影響を受けやすいです。紫外線ダメージによって唇のシワやかさつきを招いてしまうので、唇にもしっかりと紫外線対策を行いましょう。

UVカット効果のあるリップクリームも販売されています。日中はお肌の日焼け止めと一緒に塗って、エイジングケアを行いましょう。

まとめ

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季節の変わり目に起こりやすい唇の乾燥やかさつき。唇は乾燥すると荒れやすいパーツですが、回復も早いです。自分に合ったリップクリームや保湿剤でしっかりとケアを心掛けましょう。

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