なぜ乾燥するとシミができるのか?
シミの原因は紫外線だけではなく乾燥も関わっていたなんて・・・シミ対策は夏だけでいいと思っていませんか?今の季節に行うべきシミ対策をご紹介します!シミを恐れない肌作りをしましょう!
今の季節、私たちを悩ませるものは何と言っても「乾燥」ですね。顔が赤くなる、ヒリヒリする、メイクののりが悪い・・・今まで何のトラブルもなかったのに肌が乾燥すると色々なトラブルを抱える方が急増します。その中の一つに「シミ」があります。冬に「シミ」?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は冬の乾燥とシミには深い関係があります。乾燥とシミの関係を説明する前にシミについて解説します。
シミができる原因
紫外線は活性酸素を発生します。活性酸素は免疫機能のひとつで、誰にでも必要なものです。例えば風邪の原因菌が体内に侵入すると強力な酸化力により菌を殺します。しかし、問題なのは活性酸素が増えすぎてしまうことです。活性酸素が増えすぎてしまうと、何のダメージのない肌細胞にまでダメージを与えてしまいます。活性酸素によってダメージを与えられたコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質は酸化・変質し弾力がなくなります。これがシワやたるみなどの老化肌の原因になります。このように活性酸素は肌トラブルの原因になります。活性酸素に反応し、メラニン色素を作り肌を守ります。これがシミの原因です。
シミとターンオーバーの関係
メラニン色素を作ってしまっても、ターンオーバーが整っていれば時間とともに垢と一緒にきれいに剥がれ落ちます。ターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わりのことです。肌の構造は上から大きく「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つに分けることができます。詳しく「表皮」を見ていくと更に上から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つに分けることができます。表皮の一番下にある基底層では新しい細胞が生まれます。この新しい細胞は少しずつ上の層へ押しあがっていきます。一番上の角質層まで到達すると垢と一緒に古い細胞は剥がれ落ちていきます。この流れがターンオーバーです。ターンオーバーの目安は年齢×1.2倍の日数と考えてください。角質層はその中でも、肌の水分が蒸発を防いだり、外部からの刺激から肌を守ったりなど重要な役割をしています。しかし、ターンオーバーが滞っていると、いつまでも古い肌細胞が残ったままで、新にできたシミも加わり目立つようになります。
乾燥によるシミの特徴
おまたせしました。肌の乾燥とシミの関係について説明いたします。先ほど、「メラニン色素がシミになる」とお話しました。実はメラニン色素は肌が乾燥することでも生まれてしまいます。
バリア機能の低下
肌が乾燥するとバリア機能が大幅に低下します。バリア機能が低下した肌は、ちょっとした刺激にも過敏になり、炎症を起こしてしまったり、肌が赤くなってしまったりとトラブルが生じます。すると肌は、防御反応が働き、メラノサイトに指令を出し、メラニン色素を生み出します。紫外線を浴びた時と同じように、肌細胞を染めてしまいますのでシミになります。さらに、バリア機能が低下すると次のような理由からシミができやすくなってしまいます。
紫外線のダメージを受けやすくなる
バリア機能は、外部からの刺激から守ってくれます。しかし、機能が低下してしまうと刺激から肌を守ることができません。季節柄今の時期は紫外線は弱いですが肌にはダメージを与えています。
ターンオーバーが滞る
バリア機能が低下すると、角質に十分な水分と油分が蓄えられません。特に水分は蒸発もしやすくなりますので、水分不足になります。角質の状態が悪くなるとターンオーバーが滞ってしまいます。ターンオーバーが滞ってしまうと、メラニン色素により着色した肌細胞がいつまでも剥がれ落ちず、色素沈着をおこしてしまいます。
冬に行うべきシミ対策
保湿
肌が乾燥する原因は皮脂膜が作られにくいことにあります。皮脂膜は皮脂と汗で作られるのですが、冬は気温が低く汗をかきにくく、皮脂もできにくいです。しかし、皮脂膜がないと肌から水分が蒸発してしまったり、刺激を感じやすくなってしまいます。そこで必要なのが、皮脂膜の代わりになるクリームです。スキンケアの最後にはクリームを使用し、肌を守りましょう。
UVケア
冬でもUVケアは必須です。ただし冬は夏のように強力な日焼け止めを使用する必要はありません。私たちは冬はファンデーションでUVケアを行うことをおすすめしています。UV対策を兼ね揃えたアイテムを取り入れていきましょう。
アフターケア
シミを作らないためには生まれてしまった活性酸素を無毒化する必要があります。活性酸素を無毒化するためにはビタミンA、B、Eが働きかけてくれます。活性酸素を無毒化するアイテムを使用しましょう。また積極的に食べ物から採り入れることもおすすめです!
まとめ
シミの原因は紫外線と思われがちではありますが、紫外線が弱い季節でもシミの原因は潜んでいます。アイテムをうまく使いながら冬の乾燥を乗り切り、シミを恐れない肌作りを行いましょう。