2021/11/05

【大人世代のゆらぎ肌】敏感肌のスキンケア化粧品選び4つのポイント

「季節の変わり目にお肌が荒れる」 「マスクの摩擦で肌に赤みが出た」 「いつもと同じ化粧品を使っているのにヒリヒリ感じる」 ちょっとした刺激であっても肌トラブルを起こしやすい敏感肌。ある調査によると7割の女性たちが「自分は敏感肌」だと感じているそうです。 年齢を重ねるごとにゆらぎやすい私たちの肌は何かと悩みが多いもの。そこで今回は敏感肌でお悩みの女性たちに向けたスキンケア化粧品選びのポイントについてご紹介いたします!

■そもそも敏感肌ってどんな肌?

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一般的に広く知られている「敏感肌」ですが、皮膚科学において敏感肌の明確な定義はありません。

しかしながら、顔に化粧品を塗った後や石鹸で洗顔した後などに、ヒリヒリと染みたり、肌がつっぱるなど、ちょっとした刺激に対して反応してしまう肌を「敏感肌」と呼んでいることが多いようです。

敏感肌の特徴は、健康的な肌に比べて皮脂量が少なく、乾燥しやすいことです。また、季節の変わり目や体調の変化によって、肌トラブルを招きやすい肌といってもいいでしょう。

■なぜ、敏感肌になってしまうの?

敏感肌が起こる根底には、バリア機能の低下が関係しています。

私たちの肌には、体内の水分蒸発を防いだり、雑菌などが侵入するのを防いだりする「バリア機能」という役割があります。バリア機能の働きを担っているのが、表皮の一番外側にある角層です。

角層は10~20層の細胞が積み重なっており、その隙間には、セラミドを主成分とした「細胞間脂質」がぎっしりと埋められています。まるでレンガ(角質細胞)の隙間をセメント(セラミド)が埋めているような状態ですが、この状態こそが、バリア機能がしっかりと保たれ、外部からの刺激を受けにくくしているのです。

バリア機能を司るのはセラミドをはじめとする「細胞間脂質」だけではありません。水分を引き寄せる「天然保湿因子(NMF)」、水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」、これら3因子がバリア機能を正常に保つための重要な役割を果たしています。

ところが何かしらの要因でこの3因子が少なくなってしまうと、角質にある水分が蒸発し、肌のうるおいが失われていきます。そうなると、外部からの刺激を受けやすく、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの肌トラブルを招いてしまうというわけです。
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-敏感肌は生まれつきとは限らない

「敏感肌は生まれつきのもの」と思い込んでいる人もいるようですが、そうとは限りません。例えば、季節の変わり目に肌の調子が悪くなったりしますが、これは外気の温度が急激に変わるとバリア機能が低下しやすいからです。

保湿ケアやUVケアを怠ったり、ゴシゴシ強い摩擦での洗顔方法だったり、肌に合わない化粧品を使っている場合も敏感肌を招きます。ストレスや寝不足など不規則な生活スタイルでもゆらぎ肌になる事も。他にも生理前などホルモンバランスの崩れによって一時的に敏感肌になるケースもあります。

スキンケアや生活スタイルに問題がないにも関わらず、肌が敏感な場合は、「生まれつきの敏感肌」です。肌が薄くて乾燥しやすい肌質のため、外部からの刺激をもろに受けてしまうのです。

-肌とエイジングは密接に関係している

敏感肌とエイジングは一見すると関係ないように思われがちですが、実は密接に関係しています。肌がかゆくなったり、赤みを帯びてしまうのは、肌が炎症を起こしているという証であり、その炎症は肌老化を早めるということが最近の研究で分かってきました。

敏感肌の人の中には間違ったスキンケアをして症状を悪化させている場合があります。そして、日々使っているスキンケア化粧品が自分の肌に合っていない可能性もあるでしょう。

敏感肌に合ったスキンケア化粧品を使用することで、症状が改善するだけでなく、ふっくらと肌にうるおいやハリが生まれ、キメの細かな美しい肌に変わってきます。結果的にエイジングケアにも繋がっていくのです。

■敏感肌のスキンケア化粧品選び4つのポイントを紹介!

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敏感肌の人がスキンケア化粧品を選ぶ上で気を付けてほしい4つのポイントがあります。

①【洗顔料/クレンジング剤の選び方】 「敏感肌用」でシンプル処方なもの

敏感肌で肌が荒れやすい人は、「敏感肌向け」の洗顔料やクレンジング剤を使用しましょう。

敏感肌向けの洗顔料は、肌のうるおいを維持しながら、汚れのみを落とすことができるように作られています。配合成分を厳選し、バランスよく配合しているため、デリケートな肌でも使用できます。

「敏感肌向け」と言ってもいろいろな種類がありますので、配合成分をしっかりと確認してから選ぶことがポイントです。パッケージに記載されている全成分を確認し、酸化防止剤、防腐剤など余計なものが配合されておらず、できるだけシンプルな原料のみで作られた製品が良いでしょう。

製品によっては、「合成防腐剤を一切使っていません」と記載してあるにも関わらず、キャリーオーバーが可能性もあり、知らぬ間に肌に負担をかけていることも…。そのような事態を防ぐためにも、「キャリーオーバーゼロ」としっかりと説明されている製品を選ぶことをおすすめします。

②【保湿ケアの選び方】 セラミドを育てる成分配合でしっかり潤いを

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敏感肌の症状を抑えて、ふっくらハリと潤いに満ちた肌にするためには、細胞間脂質を整える必要があります。肌内部の水分を保持し、肌のキメを整える保湿成分といえば、セラミドです。

セラミドは年齢とともに体内から減っていくため、セラミドを補うには外部からのスキンケアが欠かせません。しかし、セラミド配合のスキンケア化粧品をお肌に塗っても、その効果は一時的なものであり、角質内部のセラミド自体を増やせるわけではないのです。

実はセラミドの生成をサポートできる成分があります。それが「α-リノレン酸」です。α-リノレン酸が配合されたスキンケア化粧品を使い続けることで、肌内部のセラミドが増えていき、バリア機能が高まっていきます。その結果、敏感肌の症状も穏やかになっていき、うるおいに満ちたキメの細やかな肌に変わっていくことが期待できます。

③【日焼け止め/UV化粧品の選び方】紫外線吸収剤フリーのもの

紫外線によって肌ダメージを受ける光老化は、シミやシワ、ごわつきなど年齢肌を加速させます。それに加え、皮膚のバリア機能を低下させ、肌の赤みやヒリヒリなど肌トラブルを起こす原因となってしまいます。

敏感肌の方は、皮膚のバリア機能が低下しているため、もろに紫外線の影響を受けやすくなっています。ですから、外出する際は、日焼け止め対策をしっかりと行うことが大事です。

敏感肌の方の日焼け止めクリームの選び方ですが、肌に負担がかからない成分を選ぶことが大事です。日焼け止めクリームに配合される成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2タイプに大別されます。

紫外線吸収剤は、お肌の上で、化学変化によって熱エネルギーに変えてUVをカットします。高いUV効果が期待できる一方で、お肌への刺激が強く、乾燥しやすい特性を持っています。

そこで敏感肌の方は、紫外線吸収剤を含まないものを選ぶのがベスト。「紫外線吸収剤フリー」「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」などの表示を参考に選んでください。

そして、伸びが良いテクスチャーを選ぶのもポイントです。肌に塗るときにできるだけ摩擦がかからないようにしたいものです。

④【化粧品(メイク)の選び方】パウダーファンデがお勧め!

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敏感肌の人には、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションはおすすめできません。水分を含むこれらのファンデには、界面活性剤や防腐剤といった肌に刺激を与える成分が配合されているからです。

敏感肌の方には肌に負担をかけないパウダーファンデをおすすめします。パウダーファンデの中でもミネラルパウダーも人によっては良いかも知れません。マイカ、シリカ、酸化亜鉛など天然鉱物を原料とした肌に優しい成分が配合されており、肌の刺激となる界面活性剤やシリコン、防腐剤などが配合されていないものが多いので、敏感肌の方でも安心して使えます。

ただし、ミネラルパウダーは天然鉱物を主成分としたものが多いため、金属アレルギーをお持ちの敏感肌さんが使用するとかゆみが生じてしまう可能性もあるので気を付けたいところ。気になる人はパッチテストを行ってから使用してみてくださいね。

■まとめ

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40代前後からの肌は代謝が落ちてちょっとした刺激であっても敏感になりがちです。これまで何ともなかったことも、年齢が上がるにつれ、肌への負担がかかり、敏感肌を作り出している可能性があります。

「あれ?最近肌が敏感になったかも」と感じたら、今回紹介した内容を参考に、ぜひ、スキンケア化粧品を見直してみてくださいね。

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