2019/11/05

医薬部外品が危ない!

「なんだか効きそう・・・」と思わず使ってみたくなる「医薬部外品」の化粧品。そこには大きな落とし穴が。「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の違いを正しく理解して、後で後悔することのないようなスキンケア商品を選びましょう。

「医薬部外品」に、あなたはどんなイメージを持っていますか?
「なんか効きそう・・・」と思っていませんか?でも、いざ医薬部外品って何?と聞かれると答えに困ってしまいますよね?化粧品でもなく、医薬品でもない「医薬部外品」。今日はこの医薬部外品のメリットとデメリットについてお話ししていきます!

医薬部外品とは

「医薬部外品」とは簡単に言うと「化粧品」と「医薬品」の中間に位置するものを指します。
■化粧品とは
人体に対する効果が緩やかで、有効成分による急激な変化は期待できないが、安全性が高いアイテムです全成分の表示が法律で義務付けられています。

■医療品とは
人体への明らかな効果が認められる一方、副作用の懸念があります。使用には医師の処方箋(処方薬)や薬剤師からの説明(市販薬)が必要。

■医薬部外品とは
規定量の有効成分が含まれていることを証明された化粧品。審査機関で審査の後、「医薬部外品」として登録される。登録されると効能効果を謳うことが出来る。ある程度の医学的変化があるにもかかわらず、処方箋や説明は必要なく、また、全成分表示が義務付けられていません副作用がある場合もある
現在、販売されている化粧品には、「化粧品」と「医薬部外品(薬用化粧品)」の2つ。この2つは法律でしっかり分類されています。
「医薬部外品」は登録には審査があるため、ますます医薬部外品の方が「ちゃんとしている」「効果が認められている」と思うかもしれません。
でも、そこにはとんでもない落とし穴が・・・。
「医薬部外品なら間違いなし!」と思っていたあなた!(実は私もそうでした。)
注意が必要です!

効果には副作用がある

薬でも化粧品でも、高い効果があるものには副作用が必ずあると思ってください。
例えはアトピーの治療などに用いられる医薬品の「ステロイド」
ステロイドには強力な抗炎症作用や細胞増殖抑制作用、免疫抑制作用がある塗り薬として多くの人に使用されています。でも長期間使用すると、皮膚の萎縮や紫斑(皮膚が薄くなることで少しの圧迫でも毛細血管壁が破れて皮下出血を起こしやすい状態)があることが分かっています。また、皮膚の再生能力を弱めることでも知られています。

また、肌荒れに効くとの口コミが広まり、美容目的で使用する人が増えている「ヒルドイド」(傷病でもないのに使用する人が増え、公的医療保険財政の圧迫が問題になっています)。こちらは確かに高保湿作用・血行促進作用・抗炎症作用があり、肌荒れには効果的です。しかし、長期間使用すると毛細血管が脆くなりやすく毛細血管が破けて紫斑や赤ら顔を起こすことも。また皮膚免疫低下して、過敏症・皮膚炎・アトピーなどを引き起こす恐れがあります。

医薬部外品にも副作用が

医薬品だけでなく、医薬部外品でも副作用が社会問題化したケースがあります。

白くはなったけど・・・白斑問題

2014年某大手化粧品メーカーの販売した医薬部外品の化粧品が、色素を作る細胞にダメージを与え、肌がまだらに白くなる白斑症状を起こしたとして裁判に発展したことも記憶に新しいですよね。

薬用ニキビ化粧品で敏感肌に?

多くの医薬部外品化粧品が販売されているジャンルが「ニキビケア」。特にティーンのニキビはアクネ菌の過剰繁殖が原因であることが多いため、殺菌剤の配合された医薬部外品の化粧品は確かに有効です。
しかし、殺菌剤は菌を殺す働きを持つため、当然肌には刺激となります。また、肌の表面には私たちの皮膚を乾燥や刺激から守ってくれる「常在菌」が存在するのですが、これらの菌も殺してしまうことに・・・。すると、肌は少しの刺激でも過剰に反応したり、極度に乾燥してしまう「敏感肌」になってしまうことも。
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即効性にはご注意を!

これらの商品に共通して言えるのは即効性があるという事。肌に悩みを持つ私たちは、安全性よりも即効性を重視してしまいがちです。
そこに狙いをつけた一部のメーカーが、医薬部外品の副作用の可能性を正しく消費者に伝えていないまま、効果を大々的に謳って販売しているのも問題です。

医薬部外品の化粧品を使った方の中には、「最初は調子が良かったのだけど、だんだん肌の状態が悪化してしまった」という方がとても多くみられます。
一度、大きなダメージを受けた肌はなかなか元に戻りません。
効果が大きければ大きいほど、のちのち大変な副作用で悩まされる可能性のあることを頭に置いて化粧品を選びましょう!

副作用の少ない化粧品がおすすめ

「医薬部外品がそんなに危ないなら・・・普通の化粧品にしよう。」と思ったあなた!
ちょっと待って!普通の化粧品にも医薬部外品ほどではありませんが、副作用があるものも少なくありません。

化粧品でも副作用があるものもある

例えは、保湿目的で多くの化粧品に配合されているケミカルな浸透剤、これはお化粧品の浸透を良くする働きがあるため、少量で肌を潤すことが出来ます。短期的に見れば肌は潤いますが、長期間使用すると「肌のバリア機能」にダメージを与えて、肌自身の保湿力が弱くなり乾燥しやすくなるというデメリットがあると言われています。
また、さっぱり感を出してくれるアルコール入り化粧水も注意が必要。アルコールは揮発する際に、肌の表面の水分も一緒に奪ってしまい、肌表面が乾燥しやすくなります。多くのアルコール入り化粧水はそれを緩和するために、合成ポリマーのような成分が含まれています。するとお肌は潤ったように感じますが、それも一時的なことに過ぎません。長期的にアルコール入り化粧水を使用していると、場合によっては、インナードライ(肌内部の乾燥)を引き起こす可能性があります。
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副作用の心配がないおすすめのナチュラルスキンケア

繰り返しますが、一度大きなダメージを受けた肌はなかなか元には戻りません。長い人生、後で後悔することのないように副作用のない安心安全な化粧品を選びましょう。
そこでおすすめしたいのが、化学物質を使わずに天然成分で作られた化粧品。ただし、天然成分を謳った化粧品でも主要成分以外は化学物質がたっぷり・・・なんてこともありますので成分表示はしっかりチェックしてくださいね!

おすすめのスキンケアアイテム

■FRUTiA ザ・セラム
天然成分100%のオーガニック美容オイル。必須脂肪酸の一種、オメガ3がたっぷりと含まれて、肌自らが潤う力を育てます。詳しくはこちらをご覧ください。(外部のウェブサイトに移動します。)
■FRUTiA バランシングトナー
無添加・植物成分100%の化粧水です。
ザクロ果実エキスが潤いを、ロータス・ネクター(ハス根水)とローズがもちもちのハリと弾力をお肌に与えます。詳しくはこちらをご覧ください。(外部のウェブサイトに移動します。)
■FRUTiA オメガローズクリーム
「ケミカルな成分を含まないと作ることが難しい」、そんな化粧品業界の常識を覆した天然成分100%のクリーム。エイジングケア効果抜群のバラをふんだんに使用。詳しくはこちらをご覧ください。(外部のウェブサイトに移動します。)

まとめ

化粧品を選ぶとき、医薬部外品が気になったら・・・その有効成分に副作用のリスクがないかをしっかり確認して、安全なものを選びましょう!特に美白や殺菌など、効果の大きな物を使う際には注意が必要です。副作用の中には先の「白斑」のような元には戻らないケースも。後で後悔することがないように、慎重にスキンケアアイテムを選びましょうね。

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