2022/02/16

黄ばんだくすみに注意!老化を進める「糖化」について解説

「最近、肌が黄ばんできた」と感じた人はいませんか?美白化粧品を使っているのにも関わらず、肌のくすみが取れない人は要注意です。“肌の焦げ(コゲ)”と呼ばれている「糖化」が始まっているサインかも!?糖化は、肌の老化を進める怖い現象。そこで今回は、肌の糖化について解説したいと思います。

お肌が焦げている!?黄ばんだくすみは「糖化」が原因

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40代、50代になると、肌の明るさは20代後半の半分以下、黄色みは2倍近くに上昇してしまいます。そのため、「肌の色が暗く黄ばんだ」と実感するようになった人がものすごく増えてきます。

若い頃は透明感ある肌だったのに、「最近やけに肌が黄ばんできたな」と感じたら、その原因は、肌の糖化が原因かもしれません。

糖化とは、体内で糖質とタンパク質が結び付く現象。

私たちは食事から摂った糖を代謝してエネルギーに変換します。必要なエネルギー以上の糖を摂ってしまうと、余分な糖が体内に残ります。

この余分な糖が体内のタンパク質と結合して、「AGEs(最終糖化産物)」と呼ばれる老化物質を作り、蓄積されます。AGEは褐色なので蓄積すると黄色〜茶色く肌が変色していきます。これを「糖化」と呼んでいます。
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人間が生きていく上で、ご飯やパンなどエネルギー源となる糖質は必要不可欠な栄養素です。問題なのは、エネルギーで消費できないくらい余分に摂り過ぎてしまうことにあります。

糖化というのは、血糖値が上がることで起こりやすくなります。ファーストフードや加工食品など、血糖値を上昇させやすい食べ物が手に入りやすい現代社会において、肌の糖化は誰にでも起こり得る現象なのです。

糖化が老化肌を加速させていく

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“お肌の焦げ(コゲ)”とも言われている糖化が、体内で起こると、私たちにとってプラスになることは一つもありません。具体的には以下の症状を引き起こします。

黄ぐすみ、シミができやすくなる

糖化によって生成されるAGEsは褐色ということもあり、体内に溜まることで肌の色が黄色っぽくなってしまいます。たとえば、炊いたご飯をジャーに入れたままにしておくと時間とともに黄ばんでしまいますよね。これも糖化現象の一つですが、その状態が私たちの表皮内で起こっているというわけです。

また、肌細胞が糖化による影響を受けると、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が低下します。メラニン色素は新陳代謝によって角質層に押し上げられ、古くなった角質とともに排出されますが、それがうまく働かずに表皮に沈着してシミとなります。

肌にハリがなくなり、シワやたるみに

真皮のコラーゲンやエラスチンなどの線維は、肌のハリや弾力を保つ大事な働きを担っています。コラーゲンもエラスチンもタンパク質の一種です。余分な糖と結合することで、伸縮性がなくなり、肌のハリや弾力がなくなってシワやたるみの原因となります。

40歳以降になると、ただでさえ、肌のターンオーバーは遅くなりがちです。糖化でできた老廃物や変性や劣化してしまった線維が滞りやすくなるため、糖化されやすい生活習慣を続けていると、シワやたるみが加速していくので、気を付けなくてはなりません。

バリア機能を低下させ、肌のうるおいがなくなる

ある製薬会社の研究結果によると、表皮の糖化度が高くなればなるほど、肌の水分蒸発度が増加することが報告されています。

水分蒸発度の増加=肌の水分が逃げやすく、うるおいが保ちにくい状態です。このことから、糖化は肌の水分を保つ役割のあるバリア機能の低下につながることが分かりました。
このように肌の糖化は、黄色っぽいくすみを作るほか、肌にハリや弾力がなくなってシワやたるみに繋がったり、水分蒸発が進んで乾燥しやすい肌を招いたりと、老化が早く進むことになります。ですから、糖化を予防することで、肌老化の進行を抑えることができるのです。

今日から始められる抗糖化ライフの過ごし方

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生きている以上、糖化を完全にゼロにすることはできませんが、食事をはじめとしたインナーケアによって、糖化を予防することは十分に可能です。

1.食事の順番を工夫する

糖化を発生させにくくするには、食後の血糖値の上昇をなるべく穏やかにすることが肝心です。血糖値の上昇を穏やかにするには、食事の順番を工夫することがポイントになってきます。

まずは、野菜などの前菜から、汁もの、おかず、炭水化物といった順番で食べることです。野菜や海藻などに含まれる食物繊維は急激な血糖値の上昇を抑える働きがあります。定食を食べる際は、ご飯やメインディッシュに箸を伸ばす前に、野菜や汁ものを最初に食べる習慣を身につけましょう。

2.糖化を進めてしまう食品を控える

唐揚げやてんぷらなどの揚げ物はAGEsを大量に発生させます。できるだけ避けた方がいいでしょう。だからといって全く食べてはいけないわけではなく、野菜など食物繊維と一緒にとったり、適度な量をいただくなど工夫してみてください。

そして、ソーセージやベーコンなど加工食品は毎日食べるのを控えること。これらの加工食品はこんがり焼いたときに大量のAGEsが生成します。朝食にタンパク質を摂りたいなら、納豆やゆで卵などに変えてみると良いでしょう。

3.肌の糖化を予防改善する食材を食べる

柿の葉茶、ドクダミ茶、カモミール茶、ルイボスティー、甜茶、緑茶などのお茶には、糖化を遅らせる成分が含まれているので、食前や食事中に飲むことをおすすめします。また、クエン酸を多く含むお酢やレモンといった柑橘類も糖化を抑える作用があります。

その他、トマト、大豆、ニンニク、シナモン、ローズマリーなども肌の糖化を予防改善する食べ物として知られています。これらの食品を毎日の食卓の中で取り入れてみてください。

4.有酸素運動がおすすめ

糖化の予防には、食事だけでなく、運動も必要です。運動不足だと体内に入ってきた糖はエネルギーとして消費されません。体内に糖を余らせずにエネルギー消費させるためにも、積極的な運動の習慣を身につけることが大事になってくるでしょう。

特にウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめ。食後1時間以内は血糖値が最も上がって糖化になりやすい時間なので、その時間に有酸素運動を行えば、血中に糖は余りません。糖化を予防するためにも、食後1時間以内に続けられる運動をやってみてください。

5.睡眠を十分にとる

ある研究調査によると、6時間以上の睡眠をとっている人たちと、それ以下の人たちの皮膚内に沈着しているAGEsの量を調べたところ、6時間未満の睡眠の人たちは、たっぷり睡眠をとっている人たちよりもAGEsの量が多いことが判明しました。

肌の新陳代謝がもっとも活発なのが、夜眠っているときです。十分な睡眠時間がとれていないと、肌に溜まったAGEsが代謝・排泄されません。規則正しく夜に十分な睡眠をとるように心がけてください。

外側からのスキンケアも忘れずに

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糖化した肌は、肌が硬くなりごわついてしまいがちですので、今まで以上に丁寧な保湿と血流アップを意識したケアをしていきましょう。ハリや弾力不足といった年齢サインやくすみ、ごわつきなど、糖化によりあらわれやすい肌トラブルに対応したアイテムを使うのもおすすめです。

糖化は紫外線によって促進すると言われているので、秋冬であっても油断することなく、年間を通した紫外線対策を行うようにしたいものです。

糖化肌対策だけでなく、全般に言えることですが、石油由来の合成界面活性剤は肌バリアにダメージを与え、老化を進ませる可能性があります。香料や防腐剤、アルコールなどを含まない、低刺激のアイテムを選ぶことをおすすめします。

まとめ

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黄色っぽいくすみは、肌の糖化が原因で起こるくすみです。肌の糖化は、くすみだけでなく、ハリや弾力を失わせ、見た目を老けさせます。

私たちは糖分を摂取している以上、肌の糖化を完全に防ぐことはできないでしょう。しかし、食事内容や運動などインナーケアを習慣化させることで、糖化による肌ダメージを予防改善することは可能です。

一度できた糖化による老化肌を完全に戻すことは難しいので、少しでも「あれ?最近おかしいな」と感じたら、エイジング肌を加速させないためにも、今回紹介した抗糖化ケアをぜひ行ってみてください。

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