目次
角質と角質層について
まずは、私たちの角質や角層について説明しておきましょう。
一般的に「角質」と呼んでいるのは、表皮のもっとも外側にあり、皮膚の表面を覆っている層(角質層)のこと。角質層は角質細胞とその間を埋めている細胞間脂質でできています。
角質細胞は、核のない死んだ細胞で、ケラチンというたんぱく質でできてます。この角質細胞が10~15層ほど重なったものが角質層(角層)です。
角層は、ラップ1枚ほどの厚さ(0.02mm)にも関わらず、外部に接している表層として、バリア機能と保湿機能という重要な役割を果たし、私たちの肌をしっかりと保護しています。
角層には水分が含まれていますが、それらの水分が外部からの刺激を和らげたり、侵入を防いだりして、肌を守っています。通常、角層にある水分は15~20%ですが、乾燥肌の水分量は10%以下です。
表皮のもっとも外側にある角層は、美容面で大きな役割を担っています。肌がなめらかだとか、肌が荒れているとか、それはすべて角層の状態をあらわしているのです。
一般的に「角質」と呼んでいるのは、表皮のもっとも外側にあり、皮膚の表面を覆っている層(角質層)のこと。角質層は角質細胞とその間を埋めている細胞間脂質でできています。
角質細胞は、核のない死んだ細胞で、ケラチンというたんぱく質でできてます。この角質細胞が10~15層ほど重なったものが角質層(角層)です。
角層は、ラップ1枚ほどの厚さ(0.02mm)にも関わらず、外部に接している表層として、バリア機能と保湿機能という重要な役割を果たし、私たちの肌をしっかりと保護しています。
角層には水分が含まれていますが、それらの水分が外部からの刺激を和らげたり、侵入を防いだりして、肌を守っています。通常、角層にある水分は15~20%ですが、乾燥肌の水分量は10%以下です。
表皮のもっとも外側にある角層は、美容面で大きな役割を担っています。肌がなめらかだとか、肌が荒れているとか、それはすべて角層の状態をあらわしているのです。
角質が溜まると、どうなる?
加齢やストレスといったさまざまな要因により、肌の生まれ変わりリズムが遅くなってしまうと、剥がれ落ちていくはずの不要な角質が肌に溜まります。これを角質肥厚と言います。
角質肥厚が起こると、肌はざらついたり、ゴワゴワしたり、くすみや毛穴の目立ちなど、さまざまなトラブルを引き起こします。
角質肥厚が起こると、肌はざらついたり、ゴワゴワしたり、くすみや毛穴の目立ちなど、さまざまなトラブルを引き起こします。
加齢によって変化する角層
私たちの肌は、年齢を重ねるにつれ、皮膚の構造や機能が変化します。もちろん、角層にも変化があらわれます。
ターンオーバーが遅くなっていく
角層は生涯にわたり、基底層(表皮の一番下の層)で形成されては剥がれ落ちる、という新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。
20代の若い肌のターンオーバーの周期は、個人差もありますが約28日と言われています。角層は、一定の厚みを保ちながら、美肌をキープしています。
しかし、加齢とともにターンオーバーの速度はダウン。40代になると40日くらい、50代では60日くらいにまで遅くなってしまうと言われています。ターンオーバーの周期と年齢とは深い関係があることがはっきりしています。
ターンオーバーが遅くなることで、古い角質細胞が溜まって、角層が厚くなります(角質肥厚) その結果、肌のキメは粗くなり、毛穴やくすみが目立つようになります。
メラニンの排出もスムーズに働かなくなるため、シミもできやすくなりますし、古くなった角質が皮脂と混じり合うことで、角栓による黒ずみもできたりします。
20代の若い肌のターンオーバーの周期は、個人差もありますが約28日と言われています。角層は、一定の厚みを保ちながら、美肌をキープしています。
しかし、加齢とともにターンオーバーの速度はダウン。40代になると40日くらい、50代では60日くらいにまで遅くなってしまうと言われています。ターンオーバーの周期と年齢とは深い関係があることがはっきりしています。
ターンオーバーが遅くなることで、古い角質細胞が溜まって、角層が厚くなります(角質肥厚) その結果、肌のキメは粗くなり、毛穴やくすみが目立つようになります。
メラニンの排出もスムーズに働かなくなるため、シミもできやすくなりますし、古くなった角質が皮脂と混じり合うことで、角栓による黒ずみもできたりします。
角層の水分量が減ってしまう
加齢によって肌が乾燥しやすくなるのも、角質を厚くする原因となります。
角層が水分量を保持し、バリア機能を発揮できるのは、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質、皮脂膜のおかげです。特に角質細胞間脂質は、水分の保持機能や皮膚のバリア機能において大事な役割を果たしており、その50%を占めているのが、セラミドという保湿成分です。
しかし、加齢とともにセラミドや天然保湿因子(NMF)を始めとした肌に水分を溜め込む成分は減っていきます。ちなみにセラミドの量は50代になると20代の半分にまで減少します。
その結果、肌のうるおい保持能力は衰え、水分が蒸発しやすい乾燥肌へと変わってしまうのです。
このように、40代からの肌は、ターンオーバーが遅くなりがち。放っておくと、角質がどんどんと溜まっていき、くすみができたり、キメの粗い肌になったり、メラニンがスムーズに排泄されずシミができやすくなるなど、肌の老化現象を進めてしまいます。
角質ケアによって古い角質を除去してあげることで、細胞の入れ替わりを促進してあげ、すこやかで若々しい肌をキープすることができるのです。
角層が水分量を保持し、バリア機能を発揮できるのは、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質、皮脂膜のおかげです。特に角質細胞間脂質は、水分の保持機能や皮膚のバリア機能において大事な役割を果たしており、その50%を占めているのが、セラミドという保湿成分です。
しかし、加齢とともにセラミドや天然保湿因子(NMF)を始めとした肌に水分を溜め込む成分は減っていきます。ちなみにセラミドの量は50代になると20代の半分にまで減少します。
その結果、肌のうるおい保持能力は衰え、水分が蒸発しやすい乾燥肌へと変わってしまうのです。
このように、40代からの肌は、ターンオーバーが遅くなりがち。放っておくと、角質がどんどんと溜まっていき、くすみができたり、キメの粗い肌になったり、メラニンがスムーズに排泄されずシミができやすくなるなど、肌の老化現象を進めてしまいます。
角質ケアによって古い角質を除去してあげることで、細胞の入れ替わりを促進してあげ、すこやかで若々しい肌をキープすることができるのです。
角質ケアにもいろいろな種類がある
角質ケアといっても、いろいろな種類があります。それぞれの特徴についてまとめてみました。
ピーリング
ピーリングとは、「剥ぎ取る」という意味。肌に塗った薬剤(酸)によって古い角質を剥がし、ターンオーバーを整えていくものです。ピーリングを行うことで肌はつるつるになります。
ホームケア用は、美容クリニックで行うケミカルピーリングとは違い、酸の濃度も低いです。ただ、バリア機能が低下しやすい40代以降の肌は、ちょっとした刺激であってもデリケートに反応しやすいので、少しでも赤みや乾燥、ヒリヒリ感がでたら、即座に止めた方がいいです。
ホームケア用は、美容クリニックで行うケミカルピーリングとは違い、酸の濃度も低いです。ただ、バリア機能が低下しやすい40代以降の肌は、ちょっとした刺激であってもデリケートに反応しやすいので、少しでも赤みや乾燥、ヒリヒリ感がでたら、即座に止めた方がいいです。
スクラブ洗顔料
スクラブ洗顔料とは、小さな粒子が入った洗顔料のこと。この小さな粒子によって肌の余分な汚れや角質を除去し、肌のターンオーバーを促進します。角質が厚い、ざらつきがある、毛穴の詰まりが気になる人に効果的な角質ケアです。しかし、使い方や頻度に気をつけないと肌を傷めるので要注意。
一部のスクラブ洗顔料には、マイクロビーズといったプラスチック素材が含まれていたりします。肌への負担や環境のことを考えると、プラスチック素材のものは避けた方がいいでしょう。肌への負担が軽いものとして自然由来のスクラブ洗顔料があります。
一部のスクラブ洗顔料には、マイクロビーズといったプラスチック素材が含まれていたりします。肌への負担や環境のことを考えると、プラスチック素材のものは避けた方がいいでしょう。肌への負担が軽いものとして自然由来のスクラブ洗顔料があります。
酵素洗顔料
黒いポツポツの角栓は、皮脂と古い角質細胞が混ざり合ってできたもの。毎日の洗顔で黒いポツポツを完全になくすことは難しいですが、酵素洗顔料なら可能です。
酵素には古い角質細胞を分解し、溶かし出す力があります。黒ずみや詰まり毛穴には効果的でしょう。しかし、洗顔料が強いということは、肌への負担も大きいということです。使用頻度には十分に気をつけることが大事です。
酵素には古い角質細胞を分解し、溶かし出す力があります。黒ずみや詰まり毛穴には効果的でしょう。しかし、洗顔料が強いということは、肌への負担も大きいということです。使用頻度には十分に気をつけることが大事です。
毛穴パック
剥がすタイプの毛穴パックは、ごっそり角栓が取れるケア法。毛穴に入り込んだ角栓を吸着させるしくみです。ただ、吸着力が強いため、必要な角質まで剥がしてしまい、肌への負担が大きいです。肌質や使用頻度によっては肌トラブルを起こすこともあるので、気をつけたいところです。
このように角質ケアにはいろいろなものがあります。自分の肌状態に合わせたアイテムを選び、使用頻度を守り、正しいやり方で行うようにしましょう。
このように角質ケアにはいろいろなものがあります。自分の肌状態に合わせたアイテムを選び、使用頻度を守り、正しいやり方で行うようにしましょう。
40代からの肌に適切な角質ケアとは?
ターンオーバーが遅くなりがちな40代以降の肌には、新しい肌の生まれ変わりを促す角質ケアが効果を発揮します。角質ケアをすることで、肌はつるんと滑らかになりますし、化粧品に含まれる美容成分の浸透をよくしてくれます。
毎日行うのは肌を傷めるので絶対に避けるべき。週に1〜2回ペースを目安に行ってください。
ただ、年齢を重ねた肌は、とても乾燥しやすく、デリケートな状態です。今までどんなケアをやっても平気だった肌であっても、角質への摩擦や剥ぎ取りによって、肌トラブルを起こしかねません。
ですから、40代以降は、肌に負担がかからない角質ケアを慎重に選んでください。
たとえば、スクラブ洗顔料を使うなら、こんにゃくなど自然由来の柔らかいマンナン粒のスクラブであれば、角質細胞を溶かしたり、傷つけたりせずに肌のざらつきを解消することができるでしょう。
加齢とともに角質の保湿成分は減ってしまいます。肌のうるおいと滑らかさをキープするためにも、保湿成分を増やすケアも同時に行うべきです。
優れた保湿成分といえば、セラミドがという成分が有名ですよね。しかし、セラミド美容液を塗ったとしても、一時的に保湿効果を感じられたとしても、角質を健康に保つことはできません。
角層のセラミドを増やすには、自分の肌でセラミドを育てるα-リノレン酸という成分が含まれた化粧品を使うことがポイントです。α-リノレン酸によってセラミドの生成を促すことで、健康的な角質を育てることができるでしょう。
毎日行うのは肌を傷めるので絶対に避けるべき。週に1〜2回ペースを目安に行ってください。
ただ、年齢を重ねた肌は、とても乾燥しやすく、デリケートな状態です。今までどんなケアをやっても平気だった肌であっても、角質への摩擦や剥ぎ取りによって、肌トラブルを起こしかねません。
ですから、40代以降は、肌に負担がかからない角質ケアを慎重に選んでください。
たとえば、スクラブ洗顔料を使うなら、こんにゃくなど自然由来の柔らかいマンナン粒のスクラブであれば、角質細胞を溶かしたり、傷つけたりせずに肌のざらつきを解消することができるでしょう。
加齢とともに角質の保湿成分は減ってしまいます。肌のうるおいと滑らかさをキープするためにも、保湿成分を増やすケアも同時に行うべきです。
優れた保湿成分といえば、セラミドがという成分が有名ですよね。しかし、セラミド美容液を塗ったとしても、一時的に保湿効果を感じられたとしても、角質を健康に保つことはできません。
角層のセラミドを増やすには、自分の肌でセラミドを育てるα-リノレン酸という成分が含まれた化粧品を使うことがポイントです。α-リノレン酸によってセラミドの生成を促すことで、健康的な角質を育てることができるでしょう。
まとめ
40代以降の肌は、ターンオーバーが遅くなり、角質が溜まりやすい状態となっています。クリアで滑らかな肌を保つためには、角質ケアを行いましょう。
角質ケアを行う際は、肌に負担がかからないアイテムを選ぶのが大事。どんなに肌にやさしい素材だからといって使う頻度は毎日だと肌に負担をかけてしまいますので、使用頻度や使い方には十分に注意を。
角質ケアを行う際は、肌に負担がかからないアイテムを選ぶのが大事。どんなに肌にやさしい素材だからといって使う頻度は毎日だと肌に負担をかけてしまいますので、使用頻度や使い方には十分に注意を。