目次
クレンジングと洗顔の役割について
クレンジング剤の役割
クレンジング剤は、日焼け止めやメイクアップ化粧品といった【油溶性】の汚れを落とす役割があります。油分がたっぷりと含まれたファンデーションや口紅は、洗顔料では落とすことができません。油性のメイクアップ料を落とすには、油分と界面活性剤を含んだクレンジング剤を使う必要があります。
<種類>オイルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプなど
<種類>オイルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプなど
洗顔料の役割
私たちの肌は角質や皮脂、汗など私たち自身から生み出される汚れの他、外界にさらされていることで付着するホコリや花粉、PM2.5などの汚れが付着しています。そのまま放置しておくと、皮脂の酸化や雑菌の繁殖によってニキビや吹き出物、肌荒れなどのトラブルを引き起こします。洗顔料は、これら古くなった角質や汗、ホコリといった【水溶性】の汚れを落とす役割があります。
<種類>石鹸、洗顔フォーム、パウダータイプ、など
<種類>石鹸、洗顔フォーム、パウダータイプ、など
石鹸について
洗浄アイテムにもいろいろな種類が存在しますが、その中でも代表的な石鹸についてお話します。
健康的な肌は弱酸性ですが、石鹸の成分はアルカリ性です。アルカリ性には、皮脂や角質、汗など酸性の汚れを中和させて浮き上がらせ、しっかり落とす働きがあるからです。
肌にはアルカリ中和能といって肌のpHを一定に保とうとする働きがあります。石鹸で洗顔した肌であっても15~30分以内という短時間で肌は弱酸性に戻るため、通常、肌にトラブルを起こすことはありません。
石鹸の中でもおすすめしたいのが、純粋な石鹸です。純粋な石鹸は、植物オイルのみで作られており、100%天然成分です。
肌に負担をかける合成界面活性剤は使用していません。純粋な石鹸はシンプル処方で、汚れを落とすことのみに特化しているのが特徴です。
健康的な肌は弱酸性ですが、石鹸の成分はアルカリ性です。アルカリ性には、皮脂や角質、汗など酸性の汚れを中和させて浮き上がらせ、しっかり落とす働きがあるからです。
肌にはアルカリ中和能といって肌のpHを一定に保とうとする働きがあります。石鹸で洗顔した肌であっても15~30分以内という短時間で肌は弱酸性に戻るため、通常、肌にトラブルを起こすことはありません。
石鹸の中でもおすすめしたいのが、純粋な石鹸です。純粋な石鹸は、植物オイルのみで作られており、100%天然成分です。
肌に負担をかける合成界面活性剤は使用していません。純粋な石鹸はシンプル処方で、汚れを落とすことのみに特化しているのが特徴です。
しっとりするタイプや泡立ちタイプはNG
最近では、うるおいや美白などの成分が配合された洗顔料が人気です。しかし、これらのアイテムはおすすめできません。
まず、考えていただきたいのが、洗顔料の本来の役割についてです。洗顔料は、皮脂やホコリ、毛穴詰まりなどの汚れを落とす役割を持っています。いくら保湿や美白などの成分を配合したとしても、結局はすすぎで全部成分は流されてしまいます。
しっとりタイプの洗顔料で洗うと、洗顔後の肌はしっとりとした油分の膜によって覆われます。こちらの油分の膜は、落としきれない洗剤でもあり、肌に残したままだとバリア機能を傷つけて、肌を敏感にしてしまう可能性があります。
その上、洗顔したあとのスキンケア成分の浸透を妨げてしまいます。そもそも、洗顔料は、皮脂やホコリなどの汚れを落とす役割なのですから、油分入りの膜などいらないのです。
純粋な石鹸は、「汚れを落とす」ことだけに特化しており、余計な成分を配合していません。ですから、肌に余計なものは残りません。洗顔料を選ぶ際は、純粋な石鹸または石鹸ベースで出来たアイテムをおすすめいたします。
まず、考えていただきたいのが、洗顔料の本来の役割についてです。洗顔料は、皮脂やホコリ、毛穴詰まりなどの汚れを落とす役割を持っています。いくら保湿や美白などの成分を配合したとしても、結局はすすぎで全部成分は流されてしまいます。
しっとりタイプの洗顔料で洗うと、洗顔後の肌はしっとりとした油分の膜によって覆われます。こちらの油分の膜は、落としきれない洗剤でもあり、肌に残したままだとバリア機能を傷つけて、肌を敏感にしてしまう可能性があります。
その上、洗顔したあとのスキンケア成分の浸透を妨げてしまいます。そもそも、洗顔料は、皮脂やホコリなどの汚れを落とす役割なのですから、油分入りの膜などいらないのです。
純粋な石鹸は、「汚れを落とす」ことだけに特化しており、余計な成分を配合していません。ですから、肌に余計なものは残りません。洗顔料を選ぶ際は、純粋な石鹸または石鹸ベースで出来たアイテムをおすすめいたします。
界面活性剤について
クレンジング剤や洗顔料の主成分は、界面活性剤です。界面活性剤は、水になじみやすい親水性の性質と、油になじみやすい親油性の性質の両方を持つ物質です。そのため、本来なじみにくい水分と油分をなじませる橋渡し役としての働きがあります。
ちまたでは、「界面活性剤は肌によくない」など、何かと悪者扱いされやすい成分ですが、界面活性剤の働きがあるからこそ、水だけで落ちにくいメイク汚れであっても簡単に落とせることができます。つまり、界面活性剤というのは、洗浄アイテムには欠かせない成分と言えます。
ただし、界面活性剤の中でも石油由来の合成界面活性剤は注意せねばなりません。石油由来の合成界面活性剤は、強力な洗浄力と脱脂力で、皮膚に必要な皮脂膜まで取り過ぎてしまうのと、肌から体内にこれらの物質が浸透してしまうリスクがあるためです。
合成界面活性剤によって皮脂膜を奪われてしまうと、肌は乾燥し、最悪の場合、皮膚炎を誘発するなどのリスクを高めてしまいます。
皮膚の健康を考えるなら、天然成分のオイル、天然のクレイ成分、天然由来の界面活性剤といった肌へのやさしさに考慮した洗浄アイテムを選ぶべきでしょう。
ちまたでは、「界面活性剤は肌によくない」など、何かと悪者扱いされやすい成分ですが、界面活性剤の働きがあるからこそ、水だけで落ちにくいメイク汚れであっても簡単に落とせることができます。つまり、界面活性剤というのは、洗浄アイテムには欠かせない成分と言えます。
ただし、界面活性剤の中でも石油由来の合成界面活性剤は注意せねばなりません。石油由来の合成界面活性剤は、強力な洗浄力と脱脂力で、皮膚に必要な皮脂膜まで取り過ぎてしまうのと、肌から体内にこれらの物質が浸透してしまうリスクがあるためです。
合成界面活性剤によって皮脂膜を奪われてしまうと、肌は乾燥し、最悪の場合、皮膚炎を誘発するなどのリスクを高めてしまいます。
皮膚の健康を考えるなら、天然成分のオイル、天然のクレイ成分、天然由来の界面活性剤といった肌へのやさしさに考慮した洗浄アイテムを選ぶべきでしょう。
ダブル洗顔は必要か?
ダブル洗顔とは、クレンジングした後に洗顔を行う作業のこと。基本的にはダブル洗顔は必要です。ダブル洗顔を行うことで、肌に残った不要な汚れをきちんと落とすことができるからです。
メイクなどの油性の汚れに特化したクレンジングと、角質などの水生の汚れを最後に洗顔料できっちりと洗い流すことで、肌の表面はもちろん、毛穴の奥深くまできれいに洗うことができます。
クレンジング剤を使用したあと、天然成分100%で合成活性剤が含まれていない純粋な石鹸をつかって洗顔することが肌のために良いでしょう。
ですが、ここで注意せねばならないのが、ダブル洗顔による肌への摩擦や刺激です。
ダブル洗顔はその名の通り、顔を2回連続して洗います。肌への摩擦も2倍ですし、刺激もその分多くなります。
もともと乾燥肌であったり、敏感肌の人は、皮膚が薄くてデリケートです。刺激に対しても人一倍敏感に反応します。天然保湿因子NMFやセラミドなどのうるおい成分が流出しやすいでしょう。
ちなみに純粋な石鹸は、水で濡らすだけでよく滑りますので、摩擦による抵抗はほとんどないです。ダブル洗顔であっても肌を傷つけたり、負担をかけたりせずに洗顔できます。
メイクなどの油性の汚れに特化したクレンジングと、角質などの水生の汚れを最後に洗顔料できっちりと洗い流すことで、肌の表面はもちろん、毛穴の奥深くまできれいに洗うことができます。
クレンジング剤を使用したあと、天然成分100%で合成活性剤が含まれていない純粋な石鹸をつかって洗顔することが肌のために良いでしょう。
ですが、ここで注意せねばならないのが、ダブル洗顔による肌への摩擦や刺激です。
ダブル洗顔はその名の通り、顔を2回連続して洗います。肌への摩擦も2倍ですし、刺激もその分多くなります。
もともと乾燥肌であったり、敏感肌の人は、皮膚が薄くてデリケートです。刺激に対しても人一倍敏感に反応します。天然保湿因子NMFやセラミドなどのうるおい成分が流出しやすいでしょう。
ちなみに純粋な石鹸は、水で濡らすだけでよく滑りますので、摩擦による抵抗はほとんどないです。ダブル洗顔であっても肌を傷つけたり、負担をかけたりせずに洗顔できます。
ダブル洗顔したくない場合
乾燥肌や敏感肌タイプの人は、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を使用するという方法もよいです。1品でクレンジングと洗顔の2役をこなせるため、摩擦による刺激を1回で抑えることができるからです。
ただ、一般的にダブル洗顔不要のクレンジング剤は洗浄力が高いものが多いので注意せねばなりません。ダブル洗顔による肌への負担を考えて、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を使おうとしているにも関わらず、これでは意味がないからです。
もし、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を選ぶなら、無添加で肌にやさしい天然成分のものを選ぶことです。
シンプル処方かつ合成界面活性剤が含まれていないものがおすすめ。洗顔回数を1回で済ませることができ、成分への刺激も少ない分、肌にやさしいです。
ただ、一般的にダブル洗顔不要のクレンジング剤は洗浄力が高いものが多いので注意せねばなりません。ダブル洗顔による肌への負担を考えて、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を使おうとしているにも関わらず、これでは意味がないからです。
もし、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を選ぶなら、無添加で肌にやさしい天然成分のものを選ぶことです。
シンプル処方かつ合成界面活性剤が含まれていないものがおすすめ。洗顔回数を1回で済ませることができ、成分への刺激も少ない分、肌にやさしいです。
濃いメイクが落ちない場合は?
無添加で肌にやさしい天然成分の洗浄料というのは、合成界面活性剤が含まれていません。洗浄力や脱脂力がそれほど高くない分、落ちにくいウォータープルーフのマスカラや口紅だと毛穴や肌に残ってしまう場合もあります。
落ちにくいポイントメイクを落とすときは、クレンジング前にホホバオイルを使いましょう。ホホバオイルをコットンにたっぷりと含ませ、メイクアップ料が浮き上がるまでやさしくマッサージします。落ちにくいメイクであっても通常のクレンジング剤同様にメイクを浮き上がらせることができます。
ホホバオイルには、人間の皮膚に含まれる「ワックスエステル」という成分が含まれており、肌へのなじみが良いですし、保湿力も高く、乾燥しにくいです。天然成分なので肌に負担をかけることは一切ありません。敏感肌や専用リムーバーで肌荒れを起こしてしまった人には特におすすめです。
落ちにくいポイントメイクを落とすときは、クレンジング前にホホバオイルを使いましょう。ホホバオイルをコットンにたっぷりと含ませ、メイクアップ料が浮き上がるまでやさしくマッサージします。落ちにくいメイクであっても通常のクレンジング剤同様にメイクを浮き上がらせることができます。
ホホバオイルには、人間の皮膚に含まれる「ワックスエステル」という成分が含まれており、肌へのなじみが良いですし、保湿力も高く、乾燥しにくいです。天然成分なので肌に負担をかけることは一切ありません。敏感肌や専用リムーバーで肌荒れを起こしてしまった人には特におすすめです。
肌に負担をかけないクレンジング&洗顔法を紹介
1.1日の洗顔回数
一般的に朝と夜、1日2回の洗顔をする人が多いようです。ただ、肌質や季節、生活パターンによって適切な洗顔回数は違います。乾燥肌であれば1日1~2回、脂性肌なら1日2~3回程度の洗顔を目安にしましょう。
朝洗顔ですが、乾燥や敏感がひどい肌の人は、ぬるま湯だけの洗顔でも問題ないかと思います。ですが、
私たちは睡眠中に、余分な皮脂や汗などをかきます。皮脂は変質しやすい不安定な油分で、変質した皮脂は肌トラブルの原因になります。朝起きたら、Tゾーンが皮脂でべたつきやテカテカしている場合は、純粋な石鹸を使って洗った方が良いでしょう。
朝洗顔ですが、乾燥や敏感がひどい肌の人は、ぬるま湯だけの洗顔でも問題ないかと思います。ですが、
私たちは睡眠中に、余分な皮脂や汗などをかきます。皮脂は変質しやすい不安定な油分で、変質した皮脂は肌トラブルの原因になります。朝起きたら、Tゾーンが皮脂でべたつきやテカテカしている場合は、純粋な石鹸を使って洗った方が良いでしょう。
2.洗顔からすすぎまでの時間
クレンジングも洗顔も短時間で終わらせるようにしましょう。クレンジング剤は刺激が強いものが多いです。長々とやりすぎると肌のうるおいまで取り過ぎてしまい、肌に刺激と負担になります。
クレンジングも洗顔もすすぎまで含めて1分から1分半までに終わらせるのがコツ。短時間で素早く済ませましょう。洗浄アイテムは、汚れだけでなく、うるおいまで奪ってしまう成分が入っているということを忘れないでください。
クレンジングも洗顔もすすぎまで含めて1分から1分半までに終わらせるのがコツ。短時間で素早く済ませましょう。洗浄アイテムは、汚れだけでなく、うるおいまで奪ってしまう成分が入っているということを忘れないでください。
3.顔を洗う順番
顔を洗う順番は、Tゾーン(ひたいから鼻にかけて)から、Uゾーン(ほお、あご)、最後に目元や口元です。Tゾーンは皮脂分泌が多く、比較的皮膚が丈夫な部位です。ここを丁寧にしっかりと洗いあげます。
その後、ほおやあごのUゾーンをクルクルと円を描きながらなでるように素早く洗います。そして、目元や口元などデリケートな部位は軽くなでる程度に洗うことが、肌を傷ませないコツです。
その後、ほおやあごのUゾーンをクルクルと円を描きながらなでるように素早く洗います。そして、目元や口元などデリケートな部位は軽くなでる程度に洗うことが、肌を傷ませないコツです。
4.流す際のお湯の温度
熱すぎる温度だと肌のうるおいを取り過ぎてしまいます。逆に冷たすぎると油分が固まって汚れが落ちません。すすぎのお湯の温度は、私たちの体温より若干低い32~35度くらいの少しぬるいと感じるくらいがベストです。
これくらいの温度であれば、うるおいを取り過ぎず、皮脂汚れを落とすことが可能です。お湯の温度は洗い始めから最後まで一定の温度を保つようにしましょう。
これくらいの温度であれば、うるおいを取り過ぎず、皮脂汚れを落とすことが可能です。お湯の温度は洗い始めから最後まで一定の温度を保つようにしましょう。
洗顔後はすばやく保湿ケアを
洗顔後の肌は、とても乾燥しやすいです。洗顔によって肌のうるおいを守る、皮脂膜やセラミド、天然保湿因子(NMF)が一緒に洗い流されてしまうため、一時的に皮膚のバリア機能が弱まっています。放っておくと肌の内側の水分が蒸発し、乾燥しやすい状態となります。
だからこそ、洗顔後はできるだけ早く保湿することが大事です。
オイルや化粧水で乾いた角質に潤い補給をします。その次にカサつきやすい目元や口元を中心に美容成分が含まれた美容液を塗りましょう。乳液やクリームは肌に必要なうるおい成分を補い、油分のべールをつくり水分の蒸発を防いで完了です。
スキンケア製品によっては、使用方法や順番はそれぞれ異なりますので、確認してから使用してください。また、季節や肌の状態によって、乳液やクリームの使用量を調整しながら使ってみてください。
だからこそ、洗顔後はできるだけ早く保湿することが大事です。
オイルや化粧水で乾いた角質に潤い補給をします。その次にカサつきやすい目元や口元を中心に美容成分が含まれた美容液を塗りましょう。乳液やクリームは肌に必要なうるおい成分を補い、油分のべールをつくり水分の蒸発を防いで完了です。
スキンケア製品によっては、使用方法や順番はそれぞれ異なりますので、確認してから使用してください。また、季節や肌の状態によって、乳液やクリームの使用量を調整しながら使ってみてください。
まとめ
ダブル洗顔は、クレンジングと洗顔のそれぞれ異なる役割があるので必要です。ただし、摩擦を1回で抑えたいという人は、肌にやさしい成分が配合されたダブル洗顔不要の洗浄アイテムを利用することをおすすめします。
毎日の顔の洗浄は想像以上に肌に負担をかけています。肌トラブルが起きないよう、肌に刺激の強い成分が入っていないか確かめながら、自分の肌に合ったアイテムを使用することが、透明感ある美肌への近道です。
毎日の顔の洗浄は想像以上に肌に負担をかけています。肌トラブルが起きないよう、肌に刺激の強い成分が入っていないか確かめながら、自分の肌に合ったアイテムを使用することが、透明感ある美肌への近道です。