乾燥肌は酸化が原因?保湿では足りない理由|40〜50代のバリア機能ケア

化粧水も乳液も、ちゃんと使っている。それなのに、夕方になるとまた頬がカサつく——そんな経験はありませんか。 保湿アイテムを重ねても、値段の高い美容液に変えてみても、なぜか乾燥だけが治まらない。「量が足りないのかな」「自分の肌に合っていないのかな」と、あれこれ試した末に疲れてしまった方も多いのではないでしょうか。 実はその乾燥、「水分が足りない」ことだけが原因ではないかもしれません。お肌の内側で静かに進む「酸化」という現象が、せっかく与えた水分を外へ逃がしてしまっている可能性があるのです。今日は、乾燥と酸化の知られざる関係と、保湿ケアだけでは届きにくい部分をどう補えばいいのか、順を追ってお伝えします。

目次

乾燥肌と酸化ストレスの関係とは

お肌の表面には、水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」という天然のバリアがあります。ラップのように肌をおおい、内側の水分を逃がさないようにする役割を担っている膜です。
ところが、紫外線・乾燥した空気・ストレス・睡眠不足などの刺激を受けるたびに、肌の中では「活性酸素」(※1)が発生します。この活性酸素が皮脂膜に触れると、皮脂が酸化して「過酸化脂質」という刺激物質に変わり、バリアとしての働きが弱くなっていくとされています。
いわば、ラップのあちこちに小さな穴があいてしまうようなイメージです。穴だらけのラップでは、いくら中に水分を注いでも、それを保っておくことができません。保湿をがんばっているのに乾燥が続く背景には、この「バリアの穴」が関係しているケースが少なくないのです。

酸化によるバリア低下が進むと、肌内部からの水分蒸発(経表皮水分蒸散/TEWL)が増えやすくなり、化粧水で補った水分もとどまりにくくなる、と考えられています。つまり乾燥には、「水分そのものが足りない乾燥」と、「バリアが壊れて水分を保てない乾燥」の、性質の異なる2種類があるのです。

さらに、酸化ダメージは肌のターンオーバー(生まれ変わりのサイクル)にも影響すると言われています。ターンオーバーが乱れると、本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質が肌表面に残りやすくなり、健やかなバリアを持つ新しい肌になかなか入れ替わりません。その結果、粉をふくようなカサつきやゴワつきが慢性化しやすくなるのです。

「化粧水を変えても、乳液を重ねても、なぜか改善しない」という乾燥の背景には、水分量そのものではなく、こうしたバリアとターンオーバーの両面での酸化ダメージが隠れているケースが少なくありません。
季節の変わり目に乾燥が悪化しやすいのも、この酸化と関係しているといわれています。紫外線量が増える春〜夏は活性酸素が発生しやすく、乾燥した空気にさらされる秋〜冬はバリアがもともと薄くなりやすい季節です。つまり1年を通して、酸化のリスクが途切れることはほとんどないのです。「今の季節だけ気をつければいい」という発想ではなく、通年でバリアを守る意識を持つことが、乾燥をくり返さないための土台になります。
※1 活性酸素:紫外線やストレスなどによって体内で発生する物質。増えすぎると細胞を傷つける原因になるとされています(出典:日本抗加齢医学会)

40〜50代の肌が酸化しやすい理由

「若い頃はここまで乾燥しなかったのに」と感じる方は多いはずです。それには、年齢に伴うホルモンの変化が深く関わっています。

女性の肌には、皮脂の分泌をうながし、うるおいを保つ働きを持つ「エストロゲン」というホルモンが存在します。ところが更年期にさしかかる40代半ば以降、このエストロゲンの分泌量は少しずつ低下していきます。それにともなって皮脂の分泌量も減り、もともとのバリア機能自体が薄くなりやすい状態に。

さらに、体内で活性酸素を無害化する「抗酸化酵素」の働きも、加齢とともに落ちていくといわれています。10〜20代の頃は多少のダメージを自力で回復できていた肌も、40代以降は「ダメージを受けやすいのに、打ち消す力が追いつかない」状態が重なりやすくなるのです。

加えて、更年期はホルモンバランスの揺らぎによって自律神経も乱れやすく、睡眠の質が下がったり、ストレスを感じやすくなったりする時期でもあります。睡眠不足やストレスもまた活性酸素を増やす要因のひとつとされているため、「ホルモンの変化→皮脂減少・抗酸化力低下」に加えて、「生活リズムの乱れ→活性酸素の増加」という二重の負担がかかりやすいのが、この年代の肌の特徴だといえます。

ホルモンの変化による皮脂減少と、抗酸化力の低下、そして生活リズムの揺らぎ。これらが同時期に重なるからこそ、40〜50代は肌の酸化ダメージが蓄積しやすいタイミングだといえます。「特別に無理をしたわけでもないのに、急に乾燥が気になり始めた」と感じるのは、決して気のせいではないのです。
更年期に入ってから、明らかに肌の質感が変わったんです。前は多少ケアをサボっても平気だったのに、今はちょっと手を抜くとすぐカサつく。年齢のせいと諦めていましたが、ホルモンと酸化の関係を知って、少し納得できました。46歳・会社員(東京都)
生理不順になり始めた頃から、肌のカサつきと同時に、疲れやすさや寝つきの悪さも気になるようになりました。バラバラの不調だと思っていたものが、実はホルモンの変化という一つの原因でつながっているのかもしれないと知って、腑に落ちました。 44歳・パート勤務(福岡県)

保湿ケアだけでは不十分な科学的根拠

「保湿をがんばっているのに、なぜ効果を感じにくいのか」——その理由は、保湿ケアと酸化対策が、そもそも役割の異なるケアだからです。

化粧水や美容液による保湿は、失われた水分やうるおい成分を「補う」ケアです。これはこれで正しく、続ける必要があります。一方、酸化から肌を守る抗酸化ケアは、水分が逃げないようバリアを「守る」ケアであり、補うケアとは目的もアプローチも異なります。

穴のあいた傘をさして、いくら傘の上から水をかけても、下にいる人は濡れてしまいますよね。それと同じように、バリアが酸化で傷んだ状態のまま水分だけを補い続けても、傷んだ部分から水分は逃げ続けてしまいます。乾燥が改善しにくいと感じる場合、水分を「足す」ことだけに意識が向きすぎていて、先に傷んだ「穴」をふさぐ視点が抜けている可能性があるのです。
保湿ケアをやめる必要はありません。そこに、酸化からバリアを守るケアを重ねることで、初めて「補う」と「守る」の両輪がそろい、うるおいが保たれやすい状態に近づくと考えられています。

こんなサインはありませんか

• 朝はしっとりしているのに、夕方には粉をふくようにカサつく
• 化粧水をたっぷりつけても、肌に入っていく感覚が薄い
• 保湿アイテムのグレードを上げても、体感が変わらない
• 季節の変わり目でもないのに、ゴワつきやくすみが気になる
上記のうち2つ以上当てはまる場合、水分そのものよりも、バリアの状態を見直すサインかもしれません。

肌の酸化を防ぐ日常習慣の見直しポイント

スキンケアだけでなく、日々の生活習慣も酸化の進みやすさに関わっています。まずは、次のチェックリストで振り返ってみてください。

酸化を進めやすいNG習慣チェックリスト

•揚げ物や甘いもの、加工食品を食べる頻度が高い
•睡眠時間が6時間を切ることが多い
•「曇りだから」と紫外線対策を油断してしまう
•ストレスを発散する習慣がなく、ためこみやすい
•洗顔やスキンケアのときに、こすったり力を入れたりするクセがある
•喫煙している、または煙を吸う機会が多い
• 湯船に浸からず、シャワーだけで済ませる日が多い

3つ以上心当たりがある方は、日常の中で酸化ダメージが蓄積しやすい状態になっているかもしれません。すべてを一気に変える必要はなく、まずは次の3点から見直すのがおすすめです。

1.紫外線対策を1年中続ける:紫外線は活性酸素の主な発生源のひとつとされています。曇りの日や室内でも、日焼け止めは習慣にしましょう。
2.食事に抗酸化成分をプラスする:ベリー類、緑黄色野菜、ナッツ類などには、抗酸化に役立つとされる成分が含まれています。揚げ物や加工食品を少し減らす代わりに取り入れてみてください。
3.摩擦を減らしたスキンケアを意識する:こすらず、押さえるようになじませるだけでも、日々の刺激を減らすことにつながります。
このほかにも、湯船に浸かって血行を促すこと、就寝前のスマートフォン使用を控えて睡眠の質を高めることも、間接的に酸化対策につながるとされています。特別な習慣をゼロから始めるのではなく、「今の生活の中で、少しだけ酸化を招きやすい行動を減らす」という引き算の発想で取り組むと、無理なく続けやすくなります。
たとえば、揚げ物を食べる回数を週に1回減らす、寝る前のスマートフォンを10分早く手放す、日焼け止めを塗り忘れがちな首・耳のうしろまで意識する——そんな小さな積み重ねが、半年後、1年後の肌の状態に差を生むといわれています。完璧を目指すよりも、「昨日より少しだけ酸化に気をつける」という視点を持ち続けることが、結果的にいちばん続けやすい習慣化のコツです。
生活習慣の見直しを無理なく続けるコツは、抗酸化美容を続けるコツ|挫折しない1週間チャレンジと季節別ケアでも詳しく紹介しています。乾燥しやすい季節ごとのケアについては、乾燥肌ケア特集もあわせてチェックしてみてください。

ザ・セラムを5〜10滴使う理由と肌サビ対策

生活習慣の見直しと合わせて取り入れたいのが、酸化からバリアを守るスキンケアです。クランベリー研究所では、抗酸化成分をバランスよく配合した「ザ・セラム」を、洗顔後・化粧水の前に使うことをおすすめしています。
使い方はシンプルです。

1. 洗顔後、タオルで水気を軽くおさえる(こすらないことがポイントです)
2.手のひらに5〜10滴とり、両手で軽く温める
3.顔全体に、押さえるようにやさしくなじませる
4.そのあと、いつも通り化粧水・美容液・クリームへ進む

ポイントは「化粧水の前」に使うことです。洗顔直後の無防備な肌に先にオイルでバリアをつくっておくことで、後から使う化粧水や美容液の水分・美容成分が逃げにくくなると考えられています。5〜10滴という量は、顔全体を薄い膜でおおうために必要な目安の量です。少なすぎるとバリアが均一に行き渡らず、酸化ダメージを受けやすい部分が残ってしまうことがあります。

朝は紫外線を浴びる前のバリアづくりとして、夜はその日受けた酸化ダメージをケアする目的として、朝晩どちらにも取り入れるのが理想です。

【朝の場合】洗顔→ザ・セラム→化粧水→美容液→日焼け止め 【夜の場合】クレンジング→洗顔→ザ・セラム→化粧水→美容液→クリーム

いきなり朝晩どちらも完璧にこなそうとする必要はありません。まずは「洗顔後にオイルへ手を伸ばす」ことだけを1週間続けてみる、というくらいの気持ちで十分です。
【編集部より】 「乾燥がひどいので、保湿液を1本増やしました」というご相談を受けることがよくあります。でも、お話を伺っていくと、実は水分の量ではなく「守る工程」が抜けているケースがとても多いんです。洗顔後の最初の1歩を変えるだけなので、今のスキンケアを大きく変える必要はありません。まずは1週間、続けてみてほしいと思います。 (クランベリー研究所編集部 編集長 関口旭美)
化粧水を変えても変わらなかった乾燥が、順番を変えただけで違いました。夕方のカサつきが前より気にならなくなった気がします。特別なことをしていないのに不思議です。 49歳・パート勤務(神奈川県)
より詳しい使い方や、朝夜での違い、よくある間違いについてはクランベリーオイルの正しい使い方|40代の肌が変わるシンプル習慣でも解説しています。

なぜクランベリーオイルなのか

抗酸化成分にはビタミンC誘導体やビタミンE、ポリフェノール類など、さまざまな種類があります。ザ・セラムのベースになっているクランベリーシードオイルの特徴は、抗酸化力の高い「トコトリエノール(スーパービタミンE)」を、自然界の中でも豊富に含んでいるとされる点です。
一般的な美容オイルの中には、成分そのものが酸化しやすいものも少なくありません。せっかく肌を守るために使ったオイルが酸化してしまっては、逆効果になりかねません。その点、クランベリーシードオイルは酸化しにくい性質を持つといわれており、「守るケア」の土台として使いやすいオイルとされています。テクスチャーも軽く、ベタつきにくいため、乾燥が気になる季節はもちろん、皮脂が出やすい季節でも使いやすいという声も多く届いています。

よくある質問

Q. 今の保湿ケアを全部やめて、ザ・セラムだけにすればいいですか?
A. いいえ、今お使いの化粧水・美容液・クリームはそのまま続けてください。ザ・セラムは水分を「補う」ケアの代わりではなく、洗顔後に加える「守る」ステップです。今のケアに1つプラスするイメージで取り入れてみてください。

Q. 乾燥がひどい時期は、量を増やしても大丈夫ですか?
A. 目安は5〜10滴です。乾燥が気になる時期は多めの10滴を目安にしてもかまいませんが、大幅に増やすよりも、朝晩の2回、継続して使うことの方が大切だとされています。

Q. 敏感肌でも使えますか?
A. 植物由来のオイルは比較的低刺激なものが多いとされていますが、肌の状態には個人差があります。初めて使う際は、まず少量でパッチテストをしてから、顔全体に取り入れることをおすすめします。

Q. どのくらいで変化を感じられますか?
A. 個人差はありますが、1〜2週間で「化粧水の入り方が違う気がする」という声、1〜3か月で「夕方のカサつきが落ち着いてきた」という声が多く聞かれます。酸化ダメージは日々蓄積するものなので、ケアも一度きりではなく、継続することが土台になります。

Q. 化粧水の後にオイルを使うのとでは、何が違いますか?
A. 化粧水の後に使うオイルは「水分に蓋をする」役割が中心です。一方、洗顔後・化粧水の前に使うことで「守るバリアを先につくる」役割を果たします。どちらも間違いではありませんが、酸化ダメージから肌を守りたい場合は、化粧水の前に使うことがポイントです。

Q. 男性や、乾燥以外の肌悩みがある場合でも使えますか?
A. 抗酸化ケアは乾燥に限らず、紫外線ダメージやくすみが気になる肌にも取り入れやすいケアです。性別を問わず使用できますが、肌質や体質には個人差があるため、気になる症状がある場合は無理に自己判断せず、専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

• 乾燥には「水分不足」と「酸化によるバリア低下」の2種類がある
• 40〜50代はホルモン変化と抗酸化力の低下が重なり、酸化ダメージが蓄積しやすい
• 保湿(補うケア)と酸化対策(守るケア)は役割が異なり、両方そろって初めてうるおいが保たれやすくなる
•  紫外線対策・食事・摩擦を減らすことが、日々の酸化対策の土台になる
• 洗顔後、化粧水の前にオイルを5〜10滴なじませることで、守るケアの土台をつくれる
• 変化を感じるまでには個人差があり、1〜3か月ほど継続することが目安になる
これまで乾燥対策というと、「化粧水を変える」「美容液を足す」といった、水分を「補う」方向のケアが中心だったのではないでしょうか。それ自体は間違いではありませんが、酸化によってバリアが傷んでいる状態では、いくら補っても水分が逃げ続けてしまいます。
その乾燥、「保湿が足りない」のではなく「守るケア」が足りていないだけかもしれません。今のスキンケアを変える必要はなく、最初のひと手間を加えるだけです。肌サビを防ぐケアを、今日から始めてみませんか。
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